戦争リスク

北朝鮮の動向が非常にきな臭くなっています。

7月
4日 北 アメリカの独立記念日に大陸間弾道ミサイル火星12発射 高度2800㎞ 
   ト 「金正恩委員長は他にましなことはできないのか 韓国や日本がこれ以上我慢するとは思えない 中国は北朝鮮に対して重い措置をとり――この無意味な行為を今回限りで終わらせてくれるだろう」
火星12号 

28日 北 大陸間弾道ミサイル火星14発射 高度3700㎞ 米本土に到達可能
8月
1日 ト 「北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)開発を続ければ武力行使は避けられない。戦争は現地で起きる。大勢が死ぬとしても向こうで死ぬ。こちらで死ぬわけではない」
8日
 北 「核戦略爆撃機があるアンダーソン空軍基地を含むグアムの主要軍事基地を制圧、牽制し、米国に重大な警告シグナルを送るため、中長距離戦略弾道ロケット『火星12』でグアム周辺への包囲射撃を断行する作戦案を慎重に検討している」
 ト 「北が米国を脅かすなら今直ぐに世界が見たことのない火炎と激しい怒りに直面するだろう」
 ワシントンポスト「北朝鮮が核弾頭の小型化に成功し、すでに60個ほどの核弾頭を作る核物質を確保している」
9日
 北 「島根、広島、高知を通過し、射程距離3、356.7kmを17分45秒間飛行した後、グアム周辺30~40km海上に着弾する」
 ト 「私が大統領として下した最初の命令は『核兵器を現代化せよ』だった。我々の核兵器はかつてない強力だ。この力を行使せずに済むよう望む」
10日 ト 「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」

どう見ても子供同士が馬鹿な喧嘩をしているようです。
トランプ大統領が最初のICBM発射を受けて「もっとましなことが出来ないか」と言えば、さらに強力なICBMを打ち上げ、「武力行使は避けられない。戦争は現地で起きる」と超無責任なことを言えば、「アメリカ領のグアムを攻撃する」と言い返します。

怖いのは、北朝鮮は牽制するだけでなく、信じられない行為を実行していることであり、非常にきな臭い昨今の状況です。

戦争になったらどうなるか、1994年と古い検討ですが、
「全面的な戦争となり、最初の90日間で米軍に5万2000人、韓国軍に49万人の死傷者が出て、民間人を含むと死者約100万人」と想定されていますが、それから10年以上経過し、軍事力は格段に強化され、核兵器も保有しているとなれば、被害はそんなものでは済まないでしょう。
北朝鮮は自国内だけでなく韓国の地下にもトンネルを張り巡らせていると聞いたことがありますので、短期戦で済むという見方は甘いかも知れません。

国際社会は戦争が起こった時に本当に介入してくれるのでしょうか。
アメリカはベトナム、イラクでの失敗を踏まえて、今以上の派兵は出来るのでしょうか。
中国やロシアにとって、最終的に北朝鮮が負けて朝鮮半島が韓国になることを良しと思うのでしょうか。
その他の国は、極東で戦争が起こったとしても、波及しなければあまり関心を示さないのではないでしょうか。

日本は、自国の重大な危機であり、アメリカ任せにするのではなく、国会での空虚な議論を一刻も早く止めて、もっと真剣に国防の在り方について議論して行動すべきではないでしょうか。

セールスマン

イラン映画「セールスマン」を見ました。
昨年のカンヌ国際映画祭脚本賞&男優賞を受賞 アスガー・ファルハディ監督
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したが、トランプ大統領のイスラム教徒入国禁止に抗議して、授賞式出席をボイコット。
先週主演女優のタラネ・アリドゥスティが来日し、NHKでインタビューを受けていた。
タラネ・アリドゥスティ

タラネの美貌に惹かれて映画を見たのだが、すっかり裏切られてしまった。
わざと老け役を演じ、それも心の内面を表現するすごい女優だ。

大学の講師をしながら、夜は劇団でアーサーミラーの「セールスマンの死」の主人公を演じるエマッド。
タラネが演じるエマはその奥さんで、「セールスマンの死」でも奥さん役に取組んでいる。
二人が住んでいるアパートが突然崩壊し始め、移転を余儀なくされる。
劇団の脚本家が空いたばかりのアパートを斡旋してくれ、転居する。
しかし、その部屋に前に住んでいたのは娼婦で、その客が娼婦がいると思ってアパートを訪れる。
インターホンを押すと、シャワーを浴びていたエマはエマッドが帰ってきたと思ってカギを開けてしまう。
娼婦の家だと思って入ったセールスマンは、シャワーを浴びていたエマにそそられ、傷つけ犯してしまう。
エマは恐怖から一人でいる事が出来なくなり、エマッドは復讐のため犯人探しに奔走する。
遺留品から犯人を発見し追い詰め、そして・・・・

といったストーリーなのですが、怖いですねー!
娼婦の家を訪ねた男はどこにでもいる普通の男。
それがシャワーを浴びている素敵な女性を見たら自制が効かなくなる。
これって、誰にでもある衝動ではないのでしょうか。
小学校の先生がスカートの下にカメラを入れて撮って全国ニュースになるなど、何と馬鹿な事をするのだと思うけれど、短いスカートをはいている魅力的な女性が階段の上を歩いていたら、ついつい覗きたくなるのは、不健全なのでしょうか。それとも人間の性なのでしょうか。
そして、妻が犯された時に、警察に告発するのが当たり前の行動ですが、それで気が収まるのでしょうか。
イランの処刑で当たり前の、目には目を、歯には歯をを実行してこそ、気が収まるのが人間の性なのではないでしょうか。
その人間の性を、実に重く描いている映画でした。正直疲れました。

タラネの美貌から、マリリンモンローの映画レベルを期待したのですが、まったく裏切られた思いです。
彼女はますます世界の大女優になって行くのではないでしょうか。

性>抑制力 → リスクの発生

SNSを利用した選挙誘導

トランプ大統領の行動が、地球の将来に重大なダメージを与えようとしている。
TPPからの離脱・・・アメリカ至上主義・・・アメリカを含んだ地球経済の破綻
パリ協定からの離脱・・・地球温暖化対策の後退・・・アメリカを含んだ地球環境の悪化

アメリカ国民はなぜ彼を選んだのか?
最初はクリントンの圧倒的勝利と目された。
ところが、メールの私的使用を批判されて雲行きが変わってきた。
メールの私的使用がなぜそんなに批判されなければならないのかよく分からないが、それを言うならばトランプのツイッターでの政策発表の方がよほど酷いと思われる。
それもロシアのハッカーに呼び掛けてクリントンの私的使用を探させたという。
SNSによる選挙誘導も露骨に行われたようだ。
ツイッターにはハッシュタグという分類タグをつけて検索しやすくする機能があるが、高度に自動化されたボット機能でトランプのハッシュタグをつけたツイッターが大量に拡散されて、支持を呼び掛けたという。

日本でも支持者からのメールでの応援は禁止されているが、SNSによる応援は許されている。
しかし、自動的に何百万人にも発信する機能を使って、相手陣営を攻撃する偽の情報も簡単に流すことが出来れば、選挙誘導は簡単に出来る。
SNSユーザーの20%は、「SNSで目にした情報によって社会的または政治的な問題に対する立場を変えた」と言われている。
自分の意志で政治家を選んでいるつもりが、巧妙に仕組まれた情報によって特定の人を選ばされているとすれば、民主主義の崩壊につながる。
どんどん新しい仕組みが出来てくる現状では、それを利用したものが勝利者となり、旧来のやり方を踏襲したものは敗れ去る。
困った現状だが、雰囲気に流されず、真実をきちんと把握したうえで、あるべき姿を議論して行くようにしたいものだ。

忖度

コトバンク(大辞林 第三版)によると、忖度(そんたく)とは、「他人の気持ちをおしはかること。推察」とされている。
上司が直接的には言わないが、状況から判断してこうして欲しいのだろうなと、本音を推し量って行動することは、日本のあたりまえの風習であり、ある意味の美徳とされてきた行動だと思う。

ところがその常識は日本ガラパゴスの常識であり、外国の人に理解して頂くのは困難なようだ。
記者会見で忖度を次のように説明されているようだ。
When he said he was doing “sontaku”, that something done by people around him, and not by Abe. “Sontaku” is not a word that you use by yourself. When you say “sontaku,” Abe is probably, people around, or you know, people who are underlings of Abe.
「忖度」という言葉で表現しようとしたのは、安倍首相によってではなく、安倍首相の周りにいる人々が、何らかの手を加えたということです。「忖度」というのは自分自身で何かするという時に使われる言葉ではなく、安倍首相の周囲の人間、もしくは子分の人間が何かしたという意味になります。

Just to add as an interpreter’s note, the word “sontaku” is leading to some confusion in the English translation. There are several different ways to say this; whether it’s “conjecture” or “surmise,” “reading between the lines,” “reading what someone is implying.” So there is not one direct word in English which is what lead to this, just to add some information.
通訳からの情報として付け加えますが、「忖度」という言葉が英語通訳で少々混乱を招いているようです。何通りかの言い方がありますが、「conjecture(推測)」「surmise(推測する)」「reading between the lines(行間を読む)」「reading what someone is implying(誰かが暗示していることを汲み取る)」などがそれに当たります。英語で「忖度」を直接言い換える言葉はありません。念のため申し上げました。

Aの本音を忖度してBがCに違法な事を指示した場合、もちろん罪に問われるのはAではなくBだが、それをトカゲのしっぽ切とも言う。
今までの日本文化では当然の行為だが、自分の身を守るためにも、忖度して違法な事をやらないように、日本の文化や風習を変えていかなければならない。

ところで、今回の森友学園や加計学園の問題では、何が違法なのか今ひとつ分からない。
獣医学部の新設が数十年ぶりで、他にも申請した所があったが認められなかった、というが、巷の情勢変化を判断して数十年ぶりに対応を変えるのは当然の事であり、他の申請は要件を満たしていなかったから却下されたと聞く。
野党は忖度を追求して貴重な国会審議時間を浪費するのではなく、何が違法だったのかをもっと明確にする必要があるのではないだろうか。

インフルエンザ

情けないことにインフルエンザに罹患してしまいました。
のどが痛くなり微熱もあったので早く休み、次の日にある人と電話していていたら、「それはインフルエンザの検査をした方がよい」と言われて病院に行ったところ、見事にA型と診断され、別室に連れて行かれました。
それからは、39度の熱、頭痛、鼻水、下痢、倦怠感とあらゆる症状が襲います。
病院では「インフルエンザに効く薬はない」と言われ、症状が悪化することの無いよう薬を吸入しただけで、治療薬は渡されません。
家庭の中でも個室に閉じこもり、ひたすら自力で回復するのを待つだけです。
発熱から4日目で、ようやく平熱に戻り、それから2日も自宅待機、今日ようやく禁足が解けます。
どこで拾ってきたかわかりませんが、皆さんもどうぞうがいと手洗いとマスクで予防ください。

さて、今回重大なミスがあります。
①何十年と予防注射をしてきたのですが、しても効果がないといったネットでの書き込みを見て、今期はしませんでした。
リスクはいつ発生するかわかりません。ウイルスは虎視眈々と隙間を狙ってくるのです。

②自分からは医者での検査を受けようとしていなかった。
のどの痛みから来た微熱だと思っていましたから、医者に行くつもりはありませんでした。行っても「インフルの検査をしてください。」と申告したから検査しましたが、言わなかったらその日は見過ごしていたかもしれません。
人に会うスケジュールが立て込んでいましたので、多くの人にウイルスをばらまいていたことでしょう。

インフルエンザ菌は何を目的に頑張るのでしょうか。
それは、人間も含めたどの生物の目的と同じく、「自己組織の増殖」でしょう。
よく、「風邪は他人に移せば治る」などと、酷いことが信じられていますが、ウイルスの目的は大いに達せられるわけです。
ウイルスは、空気中を含めてどこにでもいます。ぜひ、しっかりと対策して防いでいきましょう。

最後に蛇足ですが、企業活動にたとえてみます。
①予防注射  組織内への警告を発し、予防体制を作る。
②マスク装着 外部からの侵入をシャットアウトする
③うがいと手洗い それでも侵入してきたモノを排除する
④隔離     他組織への影響を排除する
⑤安静     自己治癒能力の向上により影響を抑え込む

ご迷惑をおかけした皆様にこの場を借りてお詫び申し上げます。

蔓延る(はびこる)

明けましておめでとうございます。
富山ではなんと雪のない正月を迎えています。
昨年もそうだったので、温暖化が加速しているという事なのでしょうか。
過ごしやすいのはうれしいのですが、雑草が繁茂して、その勢いに驚かされます。
芝生の横の空き地のグランドカバーとしてクローバーの種をまいたのですが、芝生の場所が日当たりが良いせいか、どんどん侵食してきます。
クローバーを抜いて、しばらくすると別の雑草がはびこって来ます。
絶対的な解決策としては、空き地をコンクリートで覆うしかないのですが、それでは芝生も楽しめません。

これって人間社会と同じですね。
順法と違法は紙一重だけれど、違法の方が儲けが大きい。
例えば、アメリカが禁酒法の時に、メキシコで酒を売るより、アメリカで売った方がはるかに利益率が高いので、アメリカにマフィアがはびこる。
目立つマフィアを逮捕すると、その地盤を狙っていた別のマフィアが台頭してくる。
全ての飲料を販売禁止にすれば酒の違法販売もすぐ見つかるので根絶できるかもしれないけれど、通常の人間生活にも大きな支障となってしまう。
結局は、少々の悪を許容した状態でバランスをとらざるを得ない。

しかし、芝生は人間に守られて育っているため、伸びるのも遅いし、雑草を抜いたり、肥料をやったり、適度に芝刈りをしてやらなければなりません。
その点、雑草は競争で生き残っているため、伸びる速度は速いし、肥料も必要ないし、抜いても抜いても繁茂してきます。
芝生を守るためにクローバーを抜き続けなければいけないっていうのは、人間のわがままからなのでしょうね。

異文化・異制度対応と「おもてなし」

三菱重工は大型客船事業の赤字によって1800億円もの巨額特損を計上しました。
三度の火災が発生、設計変更などなどの理由は多々あるようだが、日経オンラインでは数千人もの外国人対応の失敗を指摘しています。

「夏に半袖半ズボンで働く、禁煙の場所でタバコを吸う、散らかしたゴミを片付けないなどがいたるところで目に付いた。しかし、喫煙所のルールが徹底されたのは今年初めのボヤ騒ぎの後。休憩やゴミの扱いに至っては、引き渡しまで直らなかった。」とあります。
かつてメーカーの人と話した時に、機器の据え付けを指導にカナダに行ったときに、時間があったので片付けや掃除をしたら大きな問題になった。掃除をする立場の人の職を奪うというのです。
日本人は皆で協力して仕事をこなすが、外国では分担して作業を行い、他人の仕事には口も手も出さない。といった文化や制度の違いを理解したうえで外国人対応をする必要があります。

日経オンラインでは次の意見も出ています。日本人の対応も変えていかなければいけない、という事なのでしょう。
・ポルトガル人技能者;日本人は意思決定に時間がかかりすぎだ」と憤る。現場で判断を仰いでも、すぐに答えが返ってこないため、作業を進められないことが何度もあった。
・クロアチア人技能者;日本人は英語を話す人が少ないから、通訳を介さないといけない。手間がかかってしょうがない
・インドネシア技能実習生;遅刻に厳しく、残業も多いのでとても疲れる

日本では、外国人は日本のおもてなしにあこがれており、日本に来たら日本の文化・制度に従って楽しんでほしい、と思っています。
しかし、デービド・アトキンソンの「新・観光立国論」によると、東京五輪招致の滝川クリステルの「お・も・て・な・し」にとても違和感を感じた、と書いてあります。
彼女は「お・も・て・な・し」と一文字ずつ区切って強調したうえで合掌しましたが、あのような話し方は欧米人にとって見下した態度と取られる、というのです。
また、日本のおもてなしは、平均的日本人に対しての対応であって、多様性に富んだ文化やリクエストに対して、対応されていないと指摘しています。
例えば、世界で高級ホテルと言えば、1泊400万円~900万円と言う価格帯の所を言う。と書いてありますが、とすれば舛添さんの泊まったホテルの価格など、大したことはありませんね。(私にとっては超々高級レベルではありますが)

今後日本は人口減少に伴って外国人技能者を多く使っていかなかければならないとすれば、日本ガラパゴスの文化や制度を押し付けるのではなく、異文化や異制度に対応した多様性に富んだ取り組みが欠かせないのでしょう。

経営はロマンだ。

「理念と戦略の経営学」水谷内徹也、内田康郎著を読む。
理念と戦略の経営学

経営理念が戦略を生み、バリューを創造する。
その実例として、Jhonson & Jhonson の「我が信条」、客単価より来店客数を重視する焼き鳥の名門秋吉、市場ニーズから液晶を開発したシャープ、整備工場による販売でトップシェアを続けるスズキ自動車などを紹介している。
また価値創造のためには価格や技術が良いだけでは市場が確保できず、国際標準化していく事で信用力と永続性を得る実例として、デンソーのQRコード、日立のRFID戦略を紹介している。
しかし、その根底として求められるのは経営者の高い倫理性であり、コンプライアンス経営についても述べられ、企業活動の成果を①経済的業績、②環境的業績、③社会的業績から評価すべきとの知見は、ぜひガバナンスコードにも採用して頂きたい。
ヤマト運輸小倉元会長のビジネス・マインドも紹介されているが、「経営はロマンである。だから経営は楽しい。目標を決めて方法を考え、実行する。この間の緊張感は堪らない。」と語り、経営者が備えるべき要件として、①論理的思考、②時代の風を読む、③戦略的思考、④攻めの経営、⑤自立の精神、⑥政治家に頼らない自助努力あるのみ、⑦マスコミとの良い関係、⑧明るい性格、⑨身銭を切る、⑩高い倫理観を挙げている。
利益でなく、ロマンを追求した経営が求められる。

コンパス

コンパス(方位磁石)のN極は北を示している。はずですが、実は周りの金属に磁界が捻じ曲げられて、誤差が生じます。
水は流れやすい所を通るように、磁界も鉄など流れやすい所を通りたがるためです。
ですからケルビンボールという鉄玉で、補正をします。
小1
では、補正をするために、真北をどうやって知るのか。
現在ではGPSによって、自分のいる場所も方位もデジタルで知る事が出来ますが、それが分からない時代は、いろいろな場所で測定してその平均値をとったのではないかと思います。

会社も同じかなーと思ったりします。
目標を定めて、それに向かう方向性を決めて取り組みますが、会社特有の文化やいろいろな雑音によって、指針とすべき尺度が捻じ曲げられます。
ですから、会社を離れていろいろな意見を聞いたり、社会の常識を調べることにより、あるべき方向性を客観的に調べます。
社外役員の採用もその為ですね。

しかーーし、実は、地球の地軸(回転軸)は磁極と15度ほどずれており、遠い将来にはN極とS極が逆転すると言われています。
その変わり際の時は、磁界が弱くなって、磁気シールドで守られていた地球が、宇宙からの非常に強い紫外線や宇宙線の脅威にさらされるとか。
社会の規範も、昔は当たり前に行われていたことが、とんでもない犯罪になったりします。
磁極も社会の善悪も、絶対というものはなく、標準や規範も時代とともに変わり、それを睨んで対応して行かなければいけないという事なのでしょうか。

コンビニ人間

今年の芥川賞受賞作である村田沙耶香の「コンビニ人間」を読んだ。

古倉恵子は、子供の頃に、周りで喧嘩が始まって「誰か喧嘩を止めろ」と言われると、喧嘩している子供をスコップで思いっきり叩いて止めさせるなど、周囲から「変わった子」と思われていた。
 公園で小鳥が死んでいると、子供たちは皆泣いてお墓を作ろうといったが、恵子は「お父さんが焼き鳥が好きだから、持って帰って食べよう」と言った。 《きわめて直観的合理的な考え方をする子供だった。》
 しかし、自らの言動や行動が周囲を困惑させてしまうため、恵子は黙っていたり、言われたことをするだけにするようなった。
大きくなって、恵子は、コンビニのバイトに出会い、マニュアルで全て行動する仕事を天職と感じるようになり、大学時代から18年コンビニで働き続け、話し方も服装も皆に合わせるようにすることで、異質な自分を出さないように心掛けていた。
 しかし、就職も恋愛もせずに36歳となった恵子のことを、周囲は再び奇異に感じるようになる。
恵子は社会から排除されないように、同じく社会と同化出来ない白羽と偽装同棲することによって、恋愛をしないことへの言い訳を手に入れる。・・・・

日本社会では、皆同じ思考であることが求められます。
女子高校生は制服を着て、同じ髪形、同じシャンプーを使って、皆と同化しようとします。
男子学生も長髪が流行れば皆髪を伸ばし、就活が始まると、全員紺スーツに身を固めます。
社会人も会社の風土に溶け込むことを要求され、トップの考えや意向に従って同じ方向性で努力することが求められ、出る杭は打たれて丸くなり、特徴のない平均値社会が構成されて、平和が保たれてきたわけです。
しかし、それでよいのか、平均値社会で日本は生き残れるのか。
異質な個性を活かすことで、社会も会社もダイナミックな動きが出来てくるのではないか。
この小説は、異質なものを排除する日本社会に対する警告に感じたのは、私自身が異質だからでしょうか。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
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