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セールスマン

イラン映画「セールスマン」を見ました。
昨年のカンヌ国際映画祭脚本賞&男優賞を受賞 アスガー・ファルハディ監督
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したが、トランプ大統領のイスラム教徒入国禁止に抗議して、授賞式出席をボイコット。
先週主演女優のタラネ・アリドゥスティが来日し、NHKでインタビューを受けていた。
タラネ・アリドゥスティ

タラネの美貌に惹かれて映画を見たのだが、すっかり裏切られてしまった。
わざと老け役を演じ、それも心の内面を表現するすごい女優だ。

大学の講師をしながら、夜は劇団でアーサーミラーの「セールスマンの死」の主人公を演じるエマッド。
タラネが演じるエマはその奥さんで、「セールスマンの死」でも奥さん役に取組んでいる。
二人が住んでいるアパートが突然崩壊し始め、移転を余儀なくされる。
劇団の脚本家が空いたばかりのアパートを斡旋してくれ、転居する。
しかし、その部屋に前に住んでいたのは娼婦で、その客が娼婦がいると思ってアパートを訪れる。
インターホンを押すと、シャワーを浴びていたエマはエマッドが帰ってきたと思ってカギを開けてしまう。
娼婦の家だと思って入ったセールスマンは、シャワーを浴びていたエマにそそられ、傷つけ犯してしまう。
エマは恐怖から一人でいる事が出来なくなり、エマッドは復讐のため犯人探しに奔走する。
遺留品から犯人を発見し追い詰め、そして・・・・

といったストーリーなのですが、怖いですねー!
娼婦の家を訪ねた男はどこにでもいる普通の男。
それがシャワーを浴びている素敵な女性を見たら自制が効かなくなる。
これって、誰にでもある衝動ではないのでしょうか。
小学校の先生がスカートの下にカメラを入れて撮って全国ニュースになるなど、何と馬鹿な事をするのだと思うけれど、短いスカートをはいている魅力的な女性が階段の上を歩いていたら、ついつい覗きたくなるのは、不健全なのでしょうか。それとも人間の性なのでしょうか。
そして、妻が犯された時に、警察に告発するのが当たり前の行動ですが、それで気が収まるのでしょうか。
イランの処刑で当たり前の、目には目を、歯には歯をを実行してこそ、気が収まるのが人間の性なのではないでしょうか。
その人間の性を、実に重く描いている映画でした。正直疲れました。

タラネの美貌から、マリリンモンローの映画レベルを期待したのですが、まったく裏切られた思いです。
彼女はますます世界の大女優になって行くのではないでしょうか。

性>抑制力 → リスクの発生
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SNSを利用した選挙誘導

トランプ大統領の行動が、地球の将来に重大なダメージを与えようとしている。
TPPからの離脱・・・アメリカ至上主義・・・アメリカを含んだ地球経済の破綻
パリ協定からの離脱・・・地球温暖化対策の後退・・・アメリカを含んだ地球環境の悪化

アメリカ国民はなぜ彼を選んだのか?
最初はクリントンの圧倒的勝利と目された。
ところが、メールの私的使用を批判されて雲行きが変わってきた。
メールの私的使用がなぜそんなに批判されなければならないのかよく分からないが、それを言うならばトランプのツイッターでの政策発表の方がよほど酷いと思われる。
それもロシアのハッカーに呼び掛けてクリントンの私的使用を探させたという。
SNSによる選挙誘導も露骨に行われたようだ。
ツイッターにはハッシュタグという分類タグをつけて検索しやすくする機能があるが、高度に自動化されたボット機能でトランプのハッシュタグをつけたツイッターが大量に拡散されて、支持を呼び掛けたという。

日本でも支持者からのメールでの応援は禁止されているが、SNSによる応援は許されている。
しかし、自動的に何百万人にも発信する機能を使って、相手陣営を攻撃する偽の情報も簡単に流すことが出来れば、選挙誘導は簡単に出来る。
SNSユーザーの20%は、「SNSで目にした情報によって社会的または政治的な問題に対する立場を変えた」と言われている。
自分の意志で政治家を選んでいるつもりが、巧妙に仕組まれた情報によって特定の人を選ばされているとすれば、民主主義の崩壊につながる。
どんどん新しい仕組みが出来てくる現状では、それを利用したものが勝利者となり、旧来のやり方を踏襲したものは敗れ去る。
困った現状だが、雰囲気に流されず、真実をきちんと把握したうえで、あるべき姿を議論して行くようにしたいものだ。

東日本大震災から5年

今日で東日本大震災から5年が経つ。
死者・行方不明者は2万人を超え、避難者はいまだに7万4千人おられると聞く。
合掌!

あの時自分はどうしていたか。
家族で話すと、確かお父さんは家で一緒にテレビを見ていた、と言うし、自分もそう思う。
しかし、調べると発生したのは3月11日金曜日の14時46分。
会社で揺れを感じて会社のテレビを慌てて点けて見たのが実際だった。
かくほど記憶は急速に薄れるものだ。
震災で学んだことは、地球は生きており動き続けている、過去起こった震災は再び起こる、という事だ。
人間の記憶は時間とともに日々希薄化し、数世代変わると知る人もいなくなる。
記録に残っていても、自分の代には大丈夫だ、と楽観的に考えてしまう。
もし平安時代の貞観11年(869年)に起こった地震を教訓としていれば、と反省する。
過去に学び、未来に備えたい。

石巻から3 たくましい東北

毎日テレビで被災地の状況を見てはいるのですが、現地に行くとそのひどさにとても辛くなります。
救援物資を受取られる人に、毎日どうですか?と聞くと、何もかもなくなった、家も、財産も、仕事も、・・・という悲惨な答えが返ってきます。
でも、帰りに「元気でねー」と声を掛けると、「本当にありがとう、石巻を代表して心からお礼を言います」と笑顔で言われた時には涙が出そうになりました。
isinomaki09.jpg

何もなくなったけど、たくましく何とか生きておられる。
大変だろうけれど、生き抜いて、いつの日にか素敵な東北を取り戻して欲しい。

でも、そのためには多くの人たちのサポートが必要だ。
NGOの活動は、土曜日に支援物資を積み込んで夜中に走り、日曜日は炊き出しと支援物資配布を行って、夜中走って月曜日の早朝に戻り、月曜日の朝から皆それぞれの仕事に戻る、という大変ハードなボランティアだ。
炊き出しも、豚汁が500食、焼ソバが1000食。焼ソバは1回に40食を大量に作っても25回作らなければいけないって、ものすごい重労働だと思いませんか?
今回の参加者は総勢24名だけれど、その中に4名のブラジル人がいて、トラックも出してくれた。
彼らは日本で裕福な暮らしをしているわけではない。
それどころか、派遣切りとか円高などで、日本人には分からない大変な苦労をしているのに、自分たちよりも困っている人たちを何とか助けたいと参加している。
彼らが支援物資配布の時に、「何が欲しいですか」とおばちゃんに声を掛けると、「自転車が欲しい」と言われ、「ここにはないけど、来週持ってきます」と応えていた。
isinomaki07.jpg

このNGOの震災支援活動は、地震発生からすぐに入り、今回で5回目になるそうだが、もちろん来週も行くという。
すごい、すごすぎる。
こういう人たちがの活動が日本中に広がれば、明日は今日よりきっと良くなるさ。
NGOのボランティア活動に、人の力を再発見すると共に、人のために動くことの感動を知りました。
被災者の皆さんの笑顔がうれしかった今回の活動でした。
東北の皆さん、NGOの皆さん、本当にありがとう。
たくましい東北が、今を乗り越えられること、そして東北を支える活動を通じて日本全体が強く生まれ変わることを信じています。

石巻から2 文明社会のリスクについて

東北大震災から1ヶ月以上経って随分ときれいになったとNGOの人たちは言うのですが、始めて参加した私としては、町が壊滅した南三陸町や崩壊した家、田んぼに散乱している自動車、道路に積み上がっている使えなくなった生活道具、・・・を見て、言葉を失います。
isinomaki04.jpg
写真は遠藤未希さんが最後まで防災無線で避難を呼びかけた南三陸の庁舎でしょうか。

少しでも良い生活を、と営々と築いて来た、便利な都市機能が全く機能していない。
海岸縁に建設された終末処理場が壊滅し、下水が使えない。
都市ガスや水道が1ヶ月ぶりに復旧したのに余震でまた止まった。
電気は幹線は点いているのだけれど、家庭への引き込みがなかなか進まない。
こういう時こそ連絡したいのに、固定電話も携帯電話も繋がらない。

どの都市機能も、大規模集中処理により安く利便性を提供してくれていたが、大規模災害には非常に弱い。

鎖国をしていた江戸時代は、分散処理により、非常に手間は掛かっていたが、リスクには非常に強かった。
ウンチもおしっこも昔は畑の肥料として使っていた。
熱源も、爺さんが山で拾った薪で煮炊きしていた。
飲み水も井戸が当たり前だった。
もちろん電気はなく、暗くなれば寝て、夜が白々となると起きていた。
電話もインターネットもないので、歩いて直接会って、情報を伝えていた。

何故、現代文明はリスクに弱いのだろう。
昔は、自然と共存しながらも自然の猛威を恐れ、災害は発生するものだ、と言う謙虚さがあったが、
現代人は自然をコントロール出来た、災害は起こらないと、不遜に思い込んでいたのではないだろうか。
コンクリートの建物で地震でも壊れない。 
大きな堤防でどんな津波も防げる。
コンピュータが情報を分析して正しい答えを出してくれる。
明るさや温度や空気の清浄度まで自在にコントロールできる。

しかし、実際に自然の力ははるかに大きく、そして空気も水もエネルギーも無限ではなかった。
石巻では地盤沈下により、大潮の日には、海が押し寄せてくる。
isinomaki08.jpg

地球は今でも動き続けているのだ。
江戸時代に戻ることは不可能でも、人間は今一度、自然の前に謙虚になり、自然に勝つのではなく、想定以上の災害は起こるものだという前提の元に、社会を再構築する必要があるのではないだろうか。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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