戦争リスク―2

北朝鮮の日本上空を通過するミサイル発射、そして水爆実験がただならぬ事態を引き起こしそうです。
トランプ大統領がレッドラインとしていたのがICBMと核実験でしたから、北朝鮮は完全に虎の尾を踏んでしまった訳です。
アメリカはどう対応すべきか。
①国連の場で更なる制裁を求めるが、軍事的には何もしない。
②北朝鮮の求めるアメリカとの交渉により核兵器の廃絶を求める。
③北朝鮮を軍事攻撃する。

①は、ロシア、中国の協力も得て、国境を封鎖し、貿易も金融取引もさせない、となるとボディブローが効いてくるかも知れません。
北朝鮮に国境を接して北朝鮮を存続させたいロシア、中国が協力するかどうかがカギですが、貿易額は次の通りとされています。
中国61億ドル、インド1億4500万ドル、フィリピン8900万ドル、ロシア8400万ドル、タイ5300万ドル、パキスタン4900万ドル、ブルキナファソ3400万ドル、ドミニカ共和国2000万ドル、ベネズエラ1600万ドル(https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-09-05/putin-rejects-sanctions-as-ineffective-against-north-korea)
また、年間10万人近くの出稼ぎ労働者を中国とロシア、ドイツ、イタリア、オーストリア、オランダ、カタール、マレーシアなど海外に送り、その賃金は推定で、年間12億ドル~23億ドル。
それを封じ込めるか、今出ている人をどうするか、難題です。
しかし、日本が江戸時代にオランダ以外との海外交易をシャットアウトしても生きていけたことを考えると、石炭や生活水準を下げれば持ちこたえる事は可能ではないでしょうか。
「欲しがりません勝つまでは!」 と言って耐え忍んだのは、つい昭和の時代の日本でしたよね。
また、ABCD包囲網によって貿易封鎖を受けて日本が第二次世界大戦に参戦したことを考えると、自暴自棄になった北朝鮮に引き金を引かせかねません。
制裁だけでは単なる時間稼ぎに終わるだけで、北朝鮮のミサイル&核開発を進める結果になると思われます。

②は、そもそも核廃絶したら対話をすると言っているのに開発を続けている。
核を持っているからこそアメリカが対話の場につくのであって、北朝鮮にとって余程美味しい条件がなければ核廃絶するはずがありません。
結局北朝鮮の核保有を認める事になでしょう。
とすると、韓国も核保有を求めるようになります。
日本は、核を保有している中国、ロシア、北朝鮮、韓国に囲まれ、核保有を迫られていくのは必然でしょう。
一番恐ろしいシナリオになりそうです。

③は圧倒的にアメリカが勝つ、と誰もが思ってはいるが、しかし空中戦だけで終わると思えません。
地上戦にアメリカがアメリカ国民を派兵できるのでしょうか。
アメリカが地上軍を派兵したとしても、ベトナムで負け、アフガンで勝てないアメリカが、絶対的に勝てるという保証はあるのでしょうか。
空中戦も同時に何発もミサイルを発射されたり、潜水艦から発射されると、迎撃は不可能だと思われます。
今回の水爆の威力は広島に落とされた原爆の7倍120キロトン以上と言われています。
さらに、上空で爆発させて強力な電磁波を広範囲に放出させる電磁パルス攻撃も可能と言っており、事実なら東京上空で爆発させて電子機器を破壊して日本の機能を壊滅させることも可能でしょう。
最終的に勝ったとしても、時間が掛かり、その間の韓国、日本の被害は甚大になると思われます。

とすると、次の一手を考えるしかありません。
ロシア、中国が北朝鮮を残したいのは、地政学的理由からだと思われます。
アメリカの基地がある韓国と陸続きになりたくないのが最大の理由ではないでしょうか。
そうだとすれば、北朝鮮という国をを存続させた上で、体制だけを変えさせるしかありません。
しかし、自ら体制を変えることは絶対にしないでしょう。
かつての日本も、東京空襲や原爆投下といったとんでもなく痛い目にあってようやく敗北宣言をしました。
体制を変えて国を存続させることを約束して、ロシア、中国、アメリカ軍で素早く叩くしかないのではないでしょうか。

さて、アメリカがどう対処するかは分かりませんが、大切なのは日本がどう対応すべきかです。
北朝鮮がミサイルを日本に打ち込んできたら、どう対応するのか。
勿論迎撃ミサイルで撃破するだろうが、その後はどうするのか。
自衛隊はアメリカ軍と一緒に北朝鮮を攻撃するのか。

どうなるかは分からないが、問題なのは、具体的にどうするかの議論が全くないことだ。
断固抗議する、ばかりで、実際に有事が発生した時にどう対処するのか、発生してから議論しても全く間に合う問題ではない。
マスコミもぜひ頑張って頂きたいものだ。
日本はどうすべきなのか、現行の法律の下でどこまで出来るのか、何が問題なのか。
憲法第9条では
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
としていますが、アメリカの基地が130か所1024㎢も国内にあって、そこから参戦していくことを考えると、日本が交戦状態にないとは言えなくなるのではないだろうか。
政府の戦略を公にすべきとは思わないが、民間においても率直で、いろいろな議論が存在しなければ、かつてのように空気が日本の未来を恐ろしい方向に導きかねない。 と非常に危惧する今日この頃です。

セールスマン

イラン映画「セールスマン」を見ました。
昨年のカンヌ国際映画祭脚本賞&男優賞を受賞 アスガー・ファルハディ監督
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したが、トランプ大統領のイスラム教徒入国禁止に抗議して、授賞式出席をボイコット。
先週主演女優のタラネ・アリドゥスティが来日し、NHKでインタビューを受けていた。
タラネ・アリドゥスティ

タラネの美貌に惹かれて映画を見たのだが、すっかり裏切られてしまった。
わざと老け役を演じ、それも心の内面を表現するすごい女優だ。

大学の講師をしながら、夜は劇団でアーサーミラーの「セールスマンの死」の主人公を演じるエマッド。
タラネが演じるエマはその奥さんで、「セールスマンの死」でも奥さん役に取組んでいる。
二人が住んでいるアパートが突然崩壊し始め、移転を余儀なくされる。
劇団の脚本家が空いたばかりのアパートを斡旋してくれ、転居する。
しかし、その部屋に前に住んでいたのは娼婦で、その客が娼婦がいると思ってアパートを訪れる。
インターホンを押すと、シャワーを浴びていたエマはエマッドが帰ってきたと思ってカギを開けてしまう。
娼婦の家だと思って入ったセールスマンは、シャワーを浴びていたエマにそそられ、傷つけ犯してしまう。
エマは恐怖から一人でいる事が出来なくなり、エマッドは復讐のため犯人探しに奔走する。
遺留品から犯人を発見し追い詰め、そして・・・・

といったストーリーなのですが、怖いですねー!
娼婦の家を訪ねた男はどこにでもいる普通の男。
それがシャワーを浴びている素敵な女性を見たら自制が効かなくなる。
これって、誰にでもある衝動ではないのでしょうか。
小学校の先生がスカートの下にカメラを入れて撮って全国ニュースになるなど、何と馬鹿な事をするのだと思うけれど、短いスカートをはいている魅力的な女性が階段の上を歩いていたら、ついつい覗きたくなるのは、不健全なのでしょうか。それとも人間の性なのでしょうか。
そして、妻が犯された時に、警察に告発するのが当たり前の行動ですが、それで気が収まるのでしょうか。
イランの処刑で当たり前の、目には目を、歯には歯をを実行してこそ、気が収まるのが人間の性なのではないでしょうか。
その人間の性を、実に重く描いている映画でした。正直疲れました。

タラネの美貌から、マリリンモンローの映画レベルを期待したのですが、まったく裏切られた思いです。
彼女はますます世界の大女優になって行くのではないでしょうか。

性>抑制力 → リスクの発生

SNSを利用した選挙誘導

トランプ大統領の行動が、地球の将来に重大なダメージを与えようとしている。
TPPからの離脱・・・アメリカ至上主義・・・アメリカを含んだ地球経済の破綻
パリ協定からの離脱・・・地球温暖化対策の後退・・・アメリカを含んだ地球環境の悪化

アメリカ国民はなぜ彼を選んだのか?
最初はクリントンの圧倒的勝利と目された。
ところが、メールの私的使用を批判されて雲行きが変わってきた。
メールの私的使用がなぜそんなに批判されなければならないのかよく分からないが、それを言うならばトランプのツイッターでの政策発表の方がよほど酷いと思われる。
それもロシアのハッカーに呼び掛けてクリントンの私的使用を探させたという。
SNSによる選挙誘導も露骨に行われたようだ。
ツイッターにはハッシュタグという分類タグをつけて検索しやすくする機能があるが、高度に自動化されたボット機能でトランプのハッシュタグをつけたツイッターが大量に拡散されて、支持を呼び掛けたという。

日本でも支持者からのメールでの応援は禁止されているが、SNSによる応援は許されている。
しかし、自動的に何百万人にも発信する機能を使って、相手陣営を攻撃する偽の情報も簡単に流すことが出来れば、選挙誘導は簡単に出来る。
SNSユーザーの20%は、「SNSで目にした情報によって社会的または政治的な問題に対する立場を変えた」と言われている。
自分の意志で政治家を選んでいるつもりが、巧妙に仕組まれた情報によって特定の人を選ばされているとすれば、民主主義の崩壊につながる。
どんどん新しい仕組みが出来てくる現状では、それを利用したものが勝利者となり、旧来のやり方を踏襲したものは敗れ去る。
困った現状だが、雰囲気に流されず、真実をきちんと把握したうえで、あるべき姿を議論して行くようにしたいものだ。

東日本大震災から5年

今日で東日本大震災から5年が経つ。
死者・行方不明者は2万人を超え、避難者はいまだに7万4千人おられると聞く。
合掌!

あの時自分はどうしていたか。
家族で話すと、確かお父さんは家で一緒にテレビを見ていた、と言うし、自分もそう思う。
しかし、調べると発生したのは3月11日金曜日の14時46分。
会社で揺れを感じて会社のテレビを慌てて点けて見たのが実際だった。
かくほど記憶は急速に薄れるものだ。
震災で学んだことは、地球は生きており動き続けている、過去起こった震災は再び起こる、という事だ。
人間の記憶は時間とともに日々希薄化し、数世代変わると知る人もいなくなる。
記録に残っていても、自分の代には大丈夫だ、と楽観的に考えてしまう。
もし平安時代の貞観11年(869年)に起こった地震を教訓としていれば、と反省する。
過去に学び、未来に備えたい。

石巻から3 たくましい東北

毎日テレビで被災地の状況を見てはいるのですが、現地に行くとそのひどさにとても辛くなります。
救援物資を受取られる人に、毎日どうですか?と聞くと、何もかもなくなった、家も、財産も、仕事も、・・・という悲惨な答えが返ってきます。
でも、帰りに「元気でねー」と声を掛けると、「本当にありがとう、石巻を代表して心からお礼を言います」と笑顔で言われた時には涙が出そうになりました。
isinomaki09.jpg

何もなくなったけど、たくましく何とか生きておられる。
大変だろうけれど、生き抜いて、いつの日にか素敵な東北を取り戻して欲しい。

でも、そのためには多くの人たちのサポートが必要だ。
NGOの活動は、土曜日に支援物資を積み込んで夜中に走り、日曜日は炊き出しと支援物資配布を行って、夜中走って月曜日の早朝に戻り、月曜日の朝から皆それぞれの仕事に戻る、という大変ハードなボランティアだ。
炊き出しも、豚汁が500食、焼ソバが1000食。焼ソバは1回に40食を大量に作っても25回作らなければいけないって、ものすごい重労働だと思いませんか?
今回の参加者は総勢24名だけれど、その中に4名のブラジル人がいて、トラックも出してくれた。
彼らは日本で裕福な暮らしをしているわけではない。
それどころか、派遣切りとか円高などで、日本人には分からない大変な苦労をしているのに、自分たちよりも困っている人たちを何とか助けたいと参加している。
彼らが支援物資配布の時に、「何が欲しいですか」とおばちゃんに声を掛けると、「自転車が欲しい」と言われ、「ここにはないけど、来週持ってきます」と応えていた。
isinomaki07.jpg

このNGOの震災支援活動は、地震発生からすぐに入り、今回で5回目になるそうだが、もちろん来週も行くという。
すごい、すごすぎる。
こういう人たちがの活動が日本中に広がれば、明日は今日よりきっと良くなるさ。
NGOのボランティア活動に、人の力を再発見すると共に、人のために動くことの感動を知りました。
被災者の皆さんの笑顔がうれしかった今回の活動でした。
東北の皆さん、NGOの皆さん、本当にありがとう。
たくましい東北が、今を乗り越えられること、そして東北を支える活動を通じて日本全体が強く生まれ変わることを信じています。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード