日本の真相

新大阪の駅の本屋で辛坊治郎の本「ニュースで伝えられない日本の真相」が目立ってた。
2013年に全盲の人と太平洋横断に出発したが、クジラとぶつかって遭難し、海上自衛隊の飛行艇に救助された、という快挙?は知っていたが、テレビを見ない自分として、彼の論評は知らなかったので、買ってみた。
岡田さんが安倍総理の事を呼び捨てにするのは常識なさすぎ、とこき下ろし、
「そこまで言って委員会」の放送エリアでは民進党が全滅していると豪語し、
関西人は米軍基地は沖縄にしかないと思っているので、反米・反基地活動をしている、と馬鹿にし、
1800円の映画料金が60歳以上は1000円になる事から、裕福な高齢者と貧困な若者の扱いに論及し、
さらには健康保険や年金など公共サービスの差に切り込み、
福島原発では揮発性の高い放射性ヨウ素が大量に出ていたはずだと論じる。
非常に身近な所から話を切り出して、具体的な数字によって論評するので、かなりの説得力があり、影響される人が多いだろう。
彼の言う事が正しいかどうかは別として、いろいろな意見が出て健全に議論し合う事は大切だ。
これからの日本にとって、頑張ってほしい論客の一人だと感じた。

オリンピックのドーピング問題

ドーピングが組織的に行われていたという事で、ロシアの陸上選手が全員リオ五輪に出場できないことになった。
本人の薬物接種、検査対象の尿のすり替え、などスパイもどきの犯罪行為が行われたためだ。
何故、そこまでやるのか。ロシアだけの問題なのか?
オリンピックは、元来、アマチュア選手による競技だったはずだ。
それが商業化し、プロ選手の出場も認められるようになり、大会自体もど派手となって、巨大マネーが動くようになっている。
巨額を稼ぐプロ選手が圧倒的な強さを見せつけ、活躍した選手は世界中から巨費でスカウトされる。
ロシア、中国、北朝鮮など旧共産圏では国家が選手を育成するステート・アマが活躍している。
才能ある子どもを選別し、親から離して訓練し、徹底的に肉体改造を図り、優勝した選手には豪邸が与えられ、国家の英雄として一生優雅に過ごしている。
そんな背景では、薬を使っても、犯罪を犯しても、勝つことが全てであり、悪いことでも見つからずに上手にやった者が評価される。
今回、厳しい処置がとられることで、ロシアの取った手段は避けるようになるだろう。
しかし、これからは薬よりもDNA改造など、より高度で見つからない手段を取って肉体改造を行っていく事になるだろう。
これって、オリンピックを根本的に変えなければ治らないのではないでしょうか。
徹底的にアマチュアリズムに戻す、又は薬物も含めて全てを許して世界一を決める、のどちらかなのでしょう。

フィリピンのトランプ ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の犯罪者処刑

6月30日、フィリピンの大統領にミンダナオ島ダバオ市長ロドリゴ・ドゥテルテ氏が就任した。
麻薬の密売人を射殺した人に多額の報奨金を支払うと約束するなど、アメリカのトランプ氏を上回る超過激な発言で有名だ。
ミンダナオ島は外務省の海外安全ホームページで危険度2~3に指定されている。
そこで実際に犯罪者を処刑して安全度を劇的に高めた実績があるため、国全体での対応を期待され、当選したのだろう。
しかし、最近世界各地で人を簡単に殺す報道が目に付く。
1977年に起きた日航機ハイジャック事件では、当時の福田首相が「一人の人命は地球より重い」と言って、身代金の支払いと、獄中活動家の釈放を行った。
同年に起きたルフトハンザ航空181便ハイジャック事件では、特殊部隊が突入して犯人3人を射殺、一人を逮捕した。
テロには毅然と対処すべきだが、殺してしまえ、処刑したものを報奨する、というのはいかがなものか。
ミンダナオ島ではISも潜伏しており、殺し合いの報復合戦、その拡大した宗教戦争とならなければよいのだが・・・・

ISに若者は何故惹かれるのか

ISの活動が活発化している。
支配地域が縮小した、という報道もあるが、ガス貯蔵設備を破壊したり、自爆テロをあちこちで展開したりと、ゲリラ的な活動が続いている。
その活動に、ヨーロッパの若者たちが多く参加しており、もしかすると日本からも参加している可能性が高い。
世界文化遺産も破壊するなどの活動は許さることではないが、何故世界中の若者が彼らの活動に参加するのだろうか。
大切なもの、世界の秩序を破壊する活動は、異常で特異な事かと思うが、しかし、かつて日本でも見た景色である。
60年の安保闘争、60年代後半の全共闘運動、どこかの政党が地下組織を作って一斉蜂起をたくらみ、社会転覆を狙っていたこともあった。
ISと、日本の過激派の活動は、社会の秩序を破壊するという点では全く同じである。
破壊して何を作ろうとしているのか。
全共闘運動は、まず破壊ありきで、その先は全く考えていなかったのではないだろうか。
しかし、そこに受験戦争しか知らなかった純粋無垢に育った若者たちが魅力を感じ、飛び込んでいった。
破壊は現在の社会を崩壊させ、秩序をなくさせる。
そして、混乱の中から、全く別の社会が生まれ、時間をかけて新しい秩序が生まれてくる。
もしかすると、それが生物が生き残るための必然なのかもしれない。
社会が人々の幸せのためでなく、現状の体制と秩序を守ることが目的として作動するようになると、社会はだんだんと腐っていき、少々の改善では直せなくなり、いずれ崩壊する。
だからいっその事、破壊して新しく作り直した方が手っ取り早い、という事なのかもしれない。
ISの活動は、現状の世界に対する警告なのだ。
現状の世界が抱える問題を解決出来なければ、彼らが破壊して作り直す。
現状に満足している老人世代は現状を守りたいと思うし、現状に満足しない若者世代は、破壊活動に惹かれて行く。
とすると、ISの解決策は、彼らの封じ込めではなく、現状の課題を解決することだ。
富の集中と貧困、若者の就職問題、人種問題、などなどが解決出来なければ、ISを封じ込めれたとしても、別の破壊主義者が出てくるだけだろう。

人生の約束

映画「人生の約束」を見た。
人生の約束
富山県射水市の祭りの話で、山車の動きがとても迫力がある。
山車を引く事を”つなぐ”と地元では言うらしい。
先祖と、家族と、仲間と、他の町と、海と、土とつながるのが、山車なのだ。
しかし、人口減で、町内会は寂れ、維持する費用がなくなり、引手もいなくなり、350年続いた山車を、新興の町に譲る事態となる。
そこに登場するのが、M&Aで企業拡大を行う新興IT企業の社長。
彼の会社が、あたかも東芝と同じ状況で、社長が厳しいことを言って、部下は意見が言えない状況で、赤字を社長から隠すために粉飾決算を行ってしまう。
そんな社長が、祭りを通じて人間性を取り戻す。

企業ガバナンスのために映画を見ると寂しいが、映画を楽しんだ中で、少し内部統制についても印象に持っていただくと良い映画だ。
何故か法務省も再発防止にこの映画とタイアップしている。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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