第三者割当増資

月刊監査役5月号に「第三者割当に関する監査役の対応-有利発行適法性意見制度等を踏まえて」を山中政人弁護士が書いておられる。

第三者割当増資を行うとき監査役は、それが必要なものか、判断に不合理なものは無いかを検証する必要がある。
確認事項は以下から鑑みて有利発行に該当しないか
・第三者割当の内容(態様)
・資金使途や調達資金額
・株式の希釈化の規模
・第三者割当以外の資金調達方法との比較における既存株主にとってのメリット・デメリット
・価格決定に当たっての割当先との真摯な交渉の有無
・払い込み金額や発行条件

難しいなー、と思って読ませて頂いたのですが、何と昨日の新聞で、地元で2件の第三者割当の記事が載っていました。
まずは日経新聞の1面「後発薬 仏大手が日本参入」サノフィ、日医工に出資
日医工の150万株の第三者割当増資をフランス最大手のサノフィが引き受け、後発薬(ジェネリック)の共同開発や販売を行うというものです。
サノフィは50億程度を出資し、5%弱と創業家に次ぐ大株主になります。
ただ、正式発表したわけではなく、日経新聞のスクープだったようで、大証は第三者割当増資に関する情報が不明確なため、情報内容を確認し周知させるため売買停止とし、その後、日医工が午前9時に第三者割当増資に関し「当社として決定した事実はない」とのコメントを発表したため、9時31分から売買再開された。

もう一件は、三協立山ホールディングスによる第三者割当による自己株式の処分
会社の開示情報で、上記確認事項について詳しく報告されており、監査役として具体的によく理解できる参考事例でした。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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