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内部統制とはみんなの幸せ作り!

日本マネジメント総合研究所 戸村友憲理事長のセミナー「監査コミュニケーション技法」を受講しました。
100ページの資料にぎっしりと詰まった内容を9時半から16時半までみっちり学びました。
戸村氏
『監査コミュニケーション技法“疑う流儀”』(戸村智憲 著、税務経理協会)も参考にして、セミナーを概略します。

1.なぜ監査は現場から嫌われるのか
・監査は偏屈者や協調性のない人が追いやられる仕事
・堅物の集まる閑職
・会社の中で嫌われる仕事
    ↓
・あの監査役のようになりたい。というロールモデルに
・会社も従業員も消費者も取引先も、幸せに成るために「健全にお金を設ける仕組みを実践」するのが内部統制
・「幸せ」を心身ともに感じている人は、それを壊す不祥事はしない
    ↓
・「上」でも「下」でもない、同じ人間として対等な監査意識
・「正しい事」でも「納得感」がなければ伝わらない。相手にあったコミュニケーションが大切。
・組織内地図(各自の役割や位置づけの理解)を獲得し、本来あるべき行動とのギャップを明示する。
    ↓
もっとも有効な統制は「幸せ感」
・内部統制は、お互いを信頼しあえる仕組みを持って、不祥事や不正に怯える事なく、幸せとはどうすべきか考えていくもの。
・監査が報われるのは、正しい事をなしていけるという、精神的報酬
・内部統制は「いかに健全に儲けるプロセス」を問う。
    ↓
内部統制;「正直に」「正確に」「正式に」「適時適切に対応」
善管注意義務;問題の「早期発見」「早期是正」が必須

2.監査コミュニケーション「疑う流儀」
「悪者探し」から「原因探しへ」
・×猜疑心 ○懐疑心
・罪に問わないから本当のことを話してください」という姿勢
・監査、内部統制の副作用;モチベーション、品質の低下、指示待ち人間の増加
・監査の目的を明確にし、外柔内剛のアプローチで監査し、「表現と内容」に留意して納得感のある言い方を

組織文化の浸透が組織力になる
・見知らぬ人が乗り合う飛行機は心配→空港のセキュリティゲートを通った後は一応安心
・トンカチは大工道具だが、殺人現場にあれば凶器と判断;物事の善し悪しは組織文化による。
・組織の中にも異文化があるが、異文化によるコンフリクトは物事をより根源的に見つめなおすチャンス。

監査は心理コミュニケーション
・人の心が動かなければ人の行為は変わらない
・傾聴、うなずきも含め、対話の中で相手への尊重と正義への揺るがぬ熱意を伝えられるか。
・相手を肯定している部分を持つ。「罪を憎んで人を憎まず」
・相手の身になって考える。なぜ不正・ミスを犯そうとするのか。
・刑事コロンボスタイル;「なるほどそう言う事でしたか。・・・でも待てよ、そうすると・・・」
・脇道から攻める;「お前○○しただろ。」「とんでもない。そんな事をする私じゃない」「じゃ△△の方か。だったら良いが」「そうです。○○なんてするはずがないでしょう」
・社外の監査人やコンサルに突っ込ませて、「まあまあそう厳しくしなくても・・・カツ丼でも食うか・・」

経営陣の違反行為への対応
・目にし耳にした事を記録が残る形で残す。
・確証を掴むまでは怪しまれないよう穏やかに証拠を積み上げる。
・仲間を増やす。(スパイも多いので注意) 必要により弁護士に相談する。
・記録が残る形で意見する。

問題解決へ向けた説得・・相手の心のボタンがどこにあるか見極める。
・功利的説得;これをすれば儲かる。このままだと○○のリスクがある。
・道徳的説得;これをすれば社会の役に立つ。法令からするとこうすべきだ。
・感情的説得;なんかこれイイ。奥さんや子供が知ったら困るだろう。

ITを利用した監査
・ACL(内部監査ソフトウェア)を活用した監査の効率化
・KRI(キーリスクインジケーター)の活用による重点チェック箇所の把握

3.監査コミュニケーションの「直球」「変化球」緩急をつけた対応
・監査部だよりの発行;ライトなタッチでリスク管理、他社事例などの紹介
・監査の社内ブラブラ制度;何気ない日常対話、現場の雰囲気把握、不正の牽制、いざと言う時の対応
・CSA(コントロール・セルフ・アセスメント 内部統制の自己評価)による現場の巻き込み
 投げかけ;テーマを知らせて相手に話してもらうきっかけを作る。
 引き出し、傾聴;相手の話を具体的に引き出し、批判せずに聞きに回る
 交通整理、クロージング;まとめ&相手の主張の再確認
・内部統制意識を定量的に調査し、弱点を把握し、重点的に取組む。

セルバンテス「正直は最善の策である」
ゲーテ「利己的でない好意的な行いが最も高い利子をもたらす」
チャーチル「何事も完璧でなければ役に立たない、という行動原則は何の動きも取れない麻痺状態をもたらす」
ソロモン「賢者は聞き、愚者は語る」

といった密度の濃い内容でした。あとは歩き回って人の話を聞き、幸せな会社と社会作りに貢献するのみです。
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プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
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