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暴力的な調整とギリシャ危機

「公研」5月号に佐々木毅氏が「小沢判決を受けて」を書いておられるが、その中で暴力的調整と言う言葉を使われている。

無罪判決後、小沢氏は「二年前の初心に帰れ」と繰り返しているが、大震災やソブリンリスクの高まりなどの変化を度外視して2年前に戻れというだけでは、政治の危機は深まるばかりである。
地方政治を含め「とにかく言っておこう」型政治が膨張すれば、やがて政治は暴力的な調整を迫られる事になろう。


全くそのとおりですが、しかし誰も危機的な状況に真剣に対処しようとはしません。
ギリシャ情勢も同じです。 危機が来る事は皆分かっている。
しかし、皆で渡れば怖くない、明日は駄目でも今日は大丈夫だろう、
といった安易な考えが支配しているのではないでしょうか。
やがて暴力的な調整が行われるでしょう。
しかしそれは調整と言うものではなく、破局の始まりなのかも知れません。

ギリシャ総選挙で与党が大敗し、政権樹立失敗→再選挙→与党更に惨敗→緊縮策の放棄
→ギリシャがユーロから離脱→独自通貨を発行→ギリシャ通貨価値大幅下落
→ユーロ建ての借金返済が更に難しくなる→ギリシャの銀行が破綻
→同じような状況のスペイン、イタリアの信用度も低下
→貸していたフランスやドイツの銀行が破綻→影響が世界中に波及する。

そんな事になったら困るから、ギリシャ国民がもっと耐えるべきだ。
世界中がそう思っている。
しかし、ギリシャ国民は、世界中が大変な状況になるのを避けるため、フランスやドイツの銀行は
最終的には借金を棒引きにしてくれるだろう、と考えているのではなかろうか。
歴史的に見ても、ギリシャは1800年代から債務不履行の常習犯だそうだ。
こんな国をユーロに参加させ、金を貸した銀行が悪い。
アメリカのサブプライム問題も、担保も信用力もない人に、土地の評価が毎年上がり続けると言う神話を前提に、多額の金を貸した銀行が悪い。
しかし今は犯人探しをしている場合ではない。
世界中のデフォルトから回避するために、ギリシャの財政が健全化する必要があるが、ギリシャでは脱税や賄賂が横行し、税金が1/3も徴収されていないと言う。
一方で、公務員や政府保有企業が多く、役員天国だとも聞く。
甘い汁を吸っている人たちに、「世界が迷惑していますから我慢してください」、と言っても、聞く耳持たずではないだろうか。

そういえば、ギリシャで思い出すのは、世界の海運王オナシスがマリア・カラスのパトロンで、ジャクリーン・ケネディと再婚した、などといった華々しい社交界とか、2004年アテネオリンピックとか、とても節約には程遠い話しか記憶には残っていません。

暴力的調整を避けて、世界のゴーイングコンサーンを続けるために、
何を守るべきか、何を切り捨てるべきか、難しい選択を迫られています。
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プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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