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VWの検査逃れの背景

VWが検査の時だけ排ガス処理装置を稼働させ、通常は除外していた背景を考える。(想定である)
不正のトライアングル;
不正は、動機、プレッシャー+機会<姿勢、正当化となった時に発生しやすくなると言われています。

①動機、プレッシャー
・リーマンショック後に車の販売が急減速し、大赤字の懸念があった。
・販売を伸ばすため、価格が安い、品質が良い、環境対策も優れている、とアッピールする必要があったが、技術的に出来なかった。
・排ガス装置を常時稼働させると、燃費が落ち、音が大きくなり、高価な装置の取り換え費も発生する。
・経営陣から開発部門に、何とかしろ!、との強いプレッシャーがあった。

②機会
・排ガスの検査は車を台の上に乗せて行い、走行状態で行う事はないので、走行時に装置を除外しても、ばれる事は考えられない。
・燃費などの他の性能は、走行状態で計測するので、排ガス処理装置を走行時だけ除外する事で、他社の車より、燃費も快適性も維持費も良くなる。
・除外装置はコンピューターに組込まれており、見た目には全く分からないので、開発者が黙っていれば他の人に知られることもない。(ブラックボックス)
・経営からのプ強いレッシャーに応えなければいけない、しかし技術的には不可能、でもズルすれば可能であり、ズルがばれる事は考えられない。

③姿勢、正当化(これが一番問題です)
・トップは、売り上げと利益だけに関心があり、その手段は問わなかった。
・車高を低くした車が検査の時だけ元に戻して検査を通すなど、検査逃れは常態化していて特に罪悪感はなかった。
・Too big to fail 何度も止める機会があったと思うが、影響が大きすぎて対処できなかった。

今後最大の問題はトップの関与です。
辞任した会長は関与していないように扱われていますが、他社よりも性能が良くコスト優位性のある技術はどういう仕組みなのか、トップが技術屋でなくても確認しないはずがないと思います。

しかし、勤勉で秩序を重んじるゲルマン民族の誇りはどうなってしまったのか。
監査役会が取締役を指名し従業員代表が取締役会に参加するといった牽制制度は、どうして機能しなかったのか
40年前に初めて買った車も今乗っている車もVWの新米監査役としては、今後ともウォッチしていきたいと思います。
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プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
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