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国際会計基準(IFRS)に関する誤解

「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」が4月23日に金融庁から発表された。
IFRSに関しては、一部に「誤解」を招く情報が流布されているのではないかとの指摘があることから、「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」を公表し理解が得られるよう説明することといたしました。
といった趣旨だが、果たして誤解で済んだのでしょうか。

【監査人の対応が厳しくなるのではないか】
誤解 IFRSになると、プリンシプル・ベース(原則主義)になるので、監査人の言うとおりにしなければ監査意見をもらえなくなる。
実際 IFRSになったからといって、監査人の対応が厳しくなるわけではない。
○ プリンシプル・ベースのIFRSに基づく財務諸表を作成できる体制を整備し、会計処理の考え方等を自ら説明することが重要。
私見 日本ではお上が決めた基準に従って会計処理するのが慣わしかと思うので、自ら説明するのは企業文化や思考回路を変えるほど大変ではないか。

【IFRSでは、利益の表示が当期純利益から包括利益のみに変わるのではないか】
誤解 IFRSでは、年度の業績把握の指標として多く用いられている当期純利益が用いられなくなり、包括利益のみに変わる。
実際 IFRSでも、当期純利益が表示され、業績把握のために重要なものであることに変わりはない。
○ IFRSによる包括利益計算書では、当期純利益及び当期の純資産額(増資等資本取引を除く)の変動を表す包括利益の双方が表示されるが、当期純利益が業績把握のために重要な指標であることに変わりはない。
私見 当期純利益の表示をやめるという話も聞くため、金融庁にはぜひ残すよう主張して頂きたい。

【工事進行基準は認められなくなるのか。】
○現在、収益の認識に係るIFRSの見直しが進められているが、•工事進行基準については、複数の指標を総合的に勘案して、財やサービスに対する支配が工事の進捗に合わせて移転しているのであれば、工事進行基準が適用できる方向で検討中。
私見 現在進行基準を適用している土木建築工事やシステム開発が途中段階で「支配が移転している」とは考えにくく、適用出来なくなると考えるべきではないか。

【減価償却の償却方法は、定率法が全く使えなくなるのではないか】
誤解 IFRSになると、有形固定資産の償却方法は、定率法は全く使えなくなり、見直しが必要。
実際 IFRSは、減価償却は資産の償却可能価額を耐用年数にわたって規則的に配分するものであり、償却方法は、将来的な資産の経済的便益の消費パターンを反映したものを採用しなければならないとされている。定率法と定額法との間に優劣はない。
【IAS 第16号(有形固定資産)62項】資産の償却可能価額を耐用年数にわたって規則的に配分するために、種々の減価償却方法が用いられる。そうした方法には、定額法、定率法及び生産高比例法がある。定額法では、資産の残存価額が変化しない場合には、耐用年数にわたり一定額の費用が計上されることになる。定率法では、耐用年数にわたり、逓減的な費用が計上されることになる。生産高比例法では、予測される使用や生産高に応じて費用が計上されることになる。企業は資産に具現化された将来の経済的便益の予測消費パターンを最も近く反映している方法を選択する。適用される方法は、将来の経済的便益の予測消費パターンに変更がない限り、毎期継続して適用される。
私見 つまり、実際に使われている状態に応じた償却にしなさい、と言うことであり、均等に使う設備ならば定額法でしか説明できないのではないだろうか。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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