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200年前の監査役制度

6月9日の日経新聞14面200年企業に、「監査役」藍取引からとして三木産業の事例が紹介されている。

 江戸時代の1674年(延宝2年)に阿波(徳島県)で創業した三木家は染料の原料である藍を扱っていたが、1800年ごろ7代目延歳は最大の需要地である江戸に支店を出した。
 その時に江戸店の経営を監視するため、「輪番」という監督役を派遣し、不正行為が無いか帳簿を点検し、規律正しく店が運営されているか現場を実際に見てチェックした。
 明治時代の記録によると、「輪番」は「金番」という名前になり、毎年東京に出張して30日ほど滞在し、支配人や店員の仕事振りを観察するとともに、収支の状況が分かる勘定長などを検査した。
 7代目は監査の拠り所となる店の規則も「江戸店式法」に定めている。
・会計帳簿は支配人が毎月3回、自分の目で確かめよ。
・得意先は少なくとも年に1回、支配人も回れ
・藍の葉を乾燥させ固めた藍玉の俵は、下のものは中ほどへ、中程の物は上へと積み替え品質を一定にせよ。
・本家の命令の通り店を運営せよ

 阿波の国において蜂須賀藩は藍の栽培を奨励し、藍を扱う商家が数多く現れたが、三木家が代を重ねて事業を続けることが出来たのは、こうした管理体制、コーポレートガバナンスが確立していた事が大きい。
 明治時代にインド産の藍が日本に入ってきたときにはいち早くインド産の販売を手がけ、その後、合成品の輸入販売も始め、さらには藍からの脱皮を進めて工業薬品全般の取り扱いを世界中で進めている。

 守るべきものはきっちりと守り続け、返るべきものは大胆に変えて、300年以上にわたる社会の変化に対応している。
 企業の存続、ゴーイングコンサーンのために、監査役制度は、日本の誇るべき企業統治の仕組みであり、文化だと言える。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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