セイコーのお家騒動

6月9日のブログに「長寿企業に学ぶ」を書いたが、同属企業の素晴らしい面も有り、一方で影もある。
日本の誇るセイコーでお家騒動がまた起こったというのだ。

発端は今年3月に出された株主代表訴訟
 ①子会社における人事及び経営施策によって当社に損害が生じている。
 ②当社において不透明な経理処理が存在する。
 ③和光本館及び和光並木館に係る投資活動が経営判断として適法性に疑問がある。
 ④債務超過となっている当社子会社についての開示義務を怠っている。
 ⑤和光取締役によるパワーハラスメント行為が存在している。
 ⑥当社取締役に対して不当な役員報酬が支払われた。

という訴えに対して、第三者調査委員会が設置され、4月20日に調査結果が報告され、6月22日に対応が報告されている。
①、②、③、④及び⑥については、当社取締役について法的責任を生じさせるような事実は認められなかったが、⑤については、和光取締役1名によるパワーハラスメントが和光内で行われていた事実が認められた。
当社監査役としては「当社取締役が善管注意義務違反等により会社に損害を与えたとして、会社を代表して当社取締役に対する損害賠償請求訴訟を現時点で提起するには及ばない」と述べつつも、当社取締役は、和光に対する人事権の行使・問題の和光取締役に対する提訴の請求・株主代表訴訟等の措置を検討し、適切な対応を行う義務を負うため、当社監査役としてはこれを注視する必要がある。


実態として、セイコーHD名誉会長&和光会長兼社長の服部礼次郎氏が寵愛していた和光での秘書鵜浦典子を和光の専務&セイコーHDの取締役にしたが、彼女がパワハラを働いたと言うものだ。
彼女は和光スクエア構想を計画して銀座周辺の不動産を買い集め、セイコーの経営悪化を招いていると言う。

4月30日の取締役会で、社外取締役の原田明夫氏(元検事総長)より、村野氏&鵜浦氏解任の緊急動議が提出され、村野氏を除く5人の取締役の3人が賛成した。子会社の和光でも服部礼次郎会長、鵜浦専務が解任され、いずれも6月末の株主総会で決定した。
セイコーグループでは4年前にもセイコーインスツルメントの会長兼社長代行の服部純市氏が「外部の女性の話しだけを聞いて独断専行で重要事項を決める」という理由で、取締役会の緊急動議で解任されている。

これら一連の動きは、取締役会や監査役会が機能しているとほめるべきかも知れないが、しかしトップの横暴ぶりにあきれ果てる。
新社長も服部家からである。
同属企業が100年200年と生き延びるためには、トップの倫理観と、風通しの良い企業風土が欠かせない。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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