郵政不正事件と検察のデータ書き換えに見る人間の弱さ

郵政不正事件に関して大阪検察庁特捜部が証拠フロッピーの日付を故意に書き換えたことが、組織的隠蔽だったことが分かり、前特捜部長が逮捕されたが、過去のニュースから関係者の思いを抽出&想像してみる。

・障害者支援団体・・障害者団体向け郵便割引制度で120円の郵便が8円で送れる制度を使って手数料を稼ごう。
・広告会社・・これを使って広告収入を伸ばそう。
・電器販売会社・・ダイレクトメールが安く遅れる。
こういった目的で2004年から1億6千万通のダイレクトメールが発送され、211億円安く送れたようです。

・厚生労働省の担当係官・・「正規の手続きでは時間がかかり、処理しきれない。ほったらかしたら迷惑をかけることになってしまうと思った」ので文書偽造して証明書を発行した。
つまり、お金をもらったとか議員や上司からの圧力ではなく、「面倒くさいから手を抜いた。」のが真相
しかし、一人でやったと何度も主張したが聞き入れてもらえず、「どうしても自白しないときには拷問する」「わたしに任せてもらえないか」と検事に言われ、村木被告の関与を認める供述調書に『そうだったかもしれない』としぶしぶ追認し署名してしまった。
その後、弁護人から「組織的犯行だと主張した方が、あなたにとって得なのでは」と問われたが、「うそはいずれ、ばれる。本当のことを言わないと、これから一生苦しみ続ける」とおえつを漏らし、証人として出廷した村木被告の公判や自身の公判では、調書の内容を否定している。

・大阪検察庁特捜部主任検事・・なぜデータを改ざんしてまで有罪をでっち上げたかったのか、上司はそれを知りながら故意ではなく過失と処理しようとしたのかはこれから明らかにされるのでしょうが、法の番人足るべき検察が行うべき事では決してありません。(出世意欲、プライド・・・)
・大阪地検特捜部長・・「過失ということにしろ。絶対に改竄だとは認めるな」(保身、東京地検との競争・・)
(大阪地検特捜部の「犯罪」踏みにじった法と証拠)

以上から感じることは、法の番人たる検察も、行政執行の責任者も、素晴らしい能力と見識を備えている人だと思いますが、そんな人でも弱い面を持った人間だという事です。しかし、その弱さが日本国家の司法、行政に対する信頼を失わせる結果となってしまいました。
信頼回復は容易ではないと思いますが、日本の秩序を守るため、なんとしても再発防止を見える形で行い、国民の信頼を取り戻していって頂きたいものです。

蛇足ですが、障害者団体を優遇する制度をなぜ民間である日本郵便が行う必要があるのでしょうか。
民間企業はあくまでも収支ベースで単価を設定し、社会保障的な部分は税金で補完すべきではないでしょうか。
この事件以降、厚生労働省は証明書の発行を止め、制度を適用する郵便物は激減したようですが、一番迷惑しているのは、障害者団体であり、弱者が困窮することの無いよう、責任ある対処が求められます。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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