#3北陸監査実務部会「月刊監査役」熟読グループ

H22.11.19に日本監査役協会の北陸地区懇談会と北陸監査実務部会が金沢都ホテルで開催された。

1.地区懇談会「コーポレートレピュテーション(企業の評判)と危機管理のポイント」
(株)バーソン・マーステラ竹村剛マネジングディレクターに、講演頂く。
『広報には決算や新製品発表などの前向きの広報と、不祥事対応などの危機管理広報がある。
危機管理広報は、火消し(初動)が大切で、トップが出て、現状説明、原因究明、責任の所在、再発防止について、市場の立場に立って説明することが必要。仮説、可能性、思い込み、感情的な質問に対しては、誘導尋問に嵌らないように対応に気をつける。
中長期的な対策として、社内の論理が優先される企業風土をお客さまをはじめとするステークホールダー中心に転じるとともに、広報スタッフを多様化するなど広報力を強化し、会社のよい評判を作っていく必要がある。』といった概要でした。

2.北陸監査実務部会「月刊監査役11月号」から

P4「大規模災害と企業リスク」 関西大学河田教授
・地区懇談会講演でのマスコミ対応と同様に、初動とトップの対応が肝心
・マスコミは記事の内容を作ってから誘導尋問し、言葉の一部で言質を取ったとして記事にするため、気を付けなければいけない。
・好意的な書き方をしてもらうために、日頃から会社の状況を説明するなど、マスコミとコミュニケーションを取って置く事が大切。

P18「企業不祥事と経営者の刑事責任」 同志社大学 川崎教授
・住友電工が光ファイバーケーブルのNTT入札に関して談合を行い68億円の課徴金が課せられた事に対し、株主代表訴訟の提訴通知が監査役に出され、監査役は不提訴としたため、株主代表訴訟が提訴される見込み。提訴理由;①役員が談合を黙認した。②内部統制システムの不備 ③課徴金免除システム(リーニエンシー)に関する内部統制不備 ④リーニエンシーを利用しなかった。
・この問題はどの会社でも発生する可能性があり、不提訴とした監査役も責任を問われる。
・法律違反とすると、賠償義務の上限もなく、保険も利かない。
・経営責任は、談合をやったことが経営者に分かってからどうしたかが問われる。
・事前に、談合するなという通知を数回出しておく必要がある。
・課徴金命令が出ると、株主代表訴訟しやすくなり、取締役&監査役受難の時代だ。

P52「中堅企業のための法務リスク講座」小松弁護士、後藤弁護士
・過去に相続税で苦労した経験があり、気をつけて対応している。
・中小企業では後継者のいない比率が最近高く、事業売却される。
・代理店の後継者がいない会社は、子会社化するなどの対策を取っている。

P62「アメリカにおける監査人の報酬決定実務に関する現状」青山学院 町田教授
・「アメリカの監査委員会の報酬決定プロセスは、必ずしもベストプラクティスに相当するようなものでなかった。」とあり、監査委員会が選任したり報酬を決定すれば良いと言うものではないようだ。
・全国大会でも同じような話があった。
・アメリカのように形だけ制度を作っても、実質的に機能させなければ意味がない。

P72「監査役のための内部監査入門講座」伊藤忠商事 別府理事
・内部監査部門に入門講座を回覧して意見を求めている。
・内部監査部門の指摘したものはどう処理しているか。
・回答書や是正実施報告書を貰ってフォロー監査を行っている。

P109「田中弘著 国際会計基準(IFRS)はどこへ行くのか」 北陸電力 高桑監査役
・IFRSへの取組みは
・監査法人を呼んで勉強会を行っているが、もうプロジェクトを組んで取組まなければいけないといわれている。
・まだ決まっておらず、欧米も不協和音があるといわれている段階で準備すると手戻りになる。
・製造業と建設業は収益基準が変るので大変。進行基準もまた戻るという話もある。退職給付の扱いも頭が痛い。
・進行基準は採用しているが、対象金額を大きくしているので、対象とするものが発生していない。
・経営の実情を把握するためには、進行基準は適正だと思う。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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