スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

監査役の覚悟 1

 最近もの言う監査役、戦う監査役がマスコミで取り上げられる事が多い。
 株主代表訴訟で監査役に提訴を請求されるようになるとともに、監査役自身が被告となるケースもあり、安穏と閑散役に甘んじておられなくなっているのも背景にあるのかもしれない。
 監査役制度の見直しも強く要求されており、権限と責任をますます重くする議論が目に付く。
 しかし、監査役が必要もないのに張り切りすぎると、社内から疎んじられ、情報がオープンになるどころか、最低限の情報以外は隠すようになる。
 コンプライアンスの強化と言う御旗のもとに、いたずらに法制度を強化し企業の縛りをきつくすると、そんなに面倒なら非公開会社になる、という動きなりかねない。
 それは企業の委縮となり、日本経済が縮じこまって行ってしまう。
 監査役もコンプライアンスも、企業を永続的に存続発展させ、お客さま、社会、従業員、株主に喜ばれ続けるための仕組みであり、委縮させるようでは問題である。

 監査役制度は江戸時代の大目付から出発していると言われるが、大目付の仕事は儀式の手順を守る事だったと聞く。
 儀式と言うのは、なぜあんな服装でするのか、なぜあんな勿体ぶった仕草をするのか、理解出来ないことが多いが、分からないながらもそれを守ることによって文化や制度が継承されていく。
 そういった制度を陰で支えるのが大目付の仕事であり、決して目立つ存在ではなかったのではないか。
 しかし、殿ご乱心、と言った事態が発生し、殿のふるまいが幕府の存続を危うくするようなことになれば、死を賭して殿にご注進申し上げたとも聞く。

 監査役もコンプライアンスも、問題がなければ陰の存在として静かにウォッチし、会社の一大事が発生した時には毅然とした対処を行う、「天網恢恢疎にして漏らさず」という存在でありたい。
 しかし、その兼ね合いが難しい。火急の事態においては一瞬の判断が求められ、その判断が会社を救う事にも葬る事にもなりかねない。
 普段は陰の存在として閑散と会社内外を眺め、いざとなったら覚悟を決めて的確な判断ができるように、他社の事例も参考に自分なりに考えて置きたい。
 今後テーマを決めて検討していくつもりですが、皆さんからもご意見を頂けましたら幸いです。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。