監査役の覚悟3 不正の機会

もっと儲けたい、より良く評価されたい、他人に喜ばれたい、自分の財産を増やしたい、といった「欲望」、言葉を変えると「不正の動機」は誰にも多かれ少なかれ存在するのではないでしょうか。
しかし、高い倫理観や、社会的な制裁を避ける意識が、不正の実行を抑止しているのでしう。
では、どういったときにその「欲望」が解き放たれるのでしょうか。

公認会計士協会の「財務諸表の監査における不正への対応」によると、不正の背景には
①動機、プレッシャー
②機会
③姿勢、正当化
があると説明されています。

通常は動機(欲望)があっても、見つかるかも知れないと言う恐れから機会が発生せず、法を犯してはならないという姿勢から、不正は抑止されます。
しかし、「動機」>「機会」×「姿勢」となると、不正を働く環境が整ってきます。

動機が大きくなる場合とは
・赤字になりそうだ
・不正により、大きく儲ける可能性がある
・上場、経営審査などに備えて数字をマッサージしたい
・経営者個人の財産に大きな影響がある・・・などなど

見つかる機会が少なくなる場合とは
・不適正な取引を強要出来る取引先や外国など監査しにくい取引先がある
・経営者がワンマンで取締役から監視されていない
・監査役、会計監査人が表面的な監査しかしていない
・記録が不十分・・・・などなど

法を犯してはならないという姿勢が低くなる場合とは
・少々の不正が今までも見逃されている
・他社も同じような事をやっていると思われる
・内部統制が整備されていない、無視されている
・経営者のモラルが低い・・・・などなど

こんな「不正の機会」が整って、実際に不正を働いてしまった企業の監査役は、どう対処すべきなのか・・・辛いですね

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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