福島原子力発電所の復旧を!

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の余波が収まらない。
 福島原子力発電所では水素爆発が発生し、チェルノブイリまで行かないにしても、スリーマイルに匹敵する状況だと言われている。
 原子力発電所は、核分裂を「止める」、原子炉を「冷やす」、万が一の場合にも放射性物質の放出を「閉じ込める」事によって、事故時にも外部への影響が出ないようにしている。 
 地震発生時に無事「止める」事は成功したが、想定以上の地震によって鉄塔が倒壊して外部電源がなくなった。
 その後、巨大な津波によって、冷却のために必要な海水を汲み上げるポンプが停止した。
 これにより、水冷式の非常用ディーゼル発電機が停止してECCSポンプを動かすために必要な電源がなくなったことで原子炉への水の注入ができなくなった。
 また、原子炉や使用済燃料貯蔵プールで核燃料から発生する崩壊熱(核分裂によって生成している放射性物質が壊変していく際に発生する熱)を、「冷やす」事が出来なくなった。
 その結果、水の中にあった核燃料が露出して、燃料被覆管(燃料ペレットを収めたジルカロイ製のさや管)の温度が上昇し、ジルカロイと水蒸気との激しい酸化反応により大量に発生した水素が格納容器から原子炉建屋に漏洩し、軽い事から原子炉建屋の上部に溜まって、引火した。
 放射性物質の漏洩も確認されており、「閉じ込める」機能も損傷している。
 
 前提としていたリスクのあり方については、落ち着いてからの議論が必要だろう。
 しかし、今大切なのは、一刻も早く原子炉や使用済み燃料プールに水を注入する事で、核燃料を冷やす事だ。
 放射線量が下がれば、電源を回復させ、ポンプを回し、安定して冷やすことが可能になる。
 そのために、自衛隊のヘリコプター、警視庁の放水車、消防庁の特殊放水車が、懸命な努力を続けている。
 電力会社も懸命な努力を続けており、他電力からも応援に駆けつけている。
 日本は素晴らしい技術と装備を持ち合わせている。組織を超えて英知を出し合うことによって、必ず解が見つかり、危機を超える事が出来ると期待している。
 電力会社は情報を出さない、隠蔽している、と批判もあるが、一番苦労しているのは、その会社であり、その会社の所員である。
 現場で対応しておられる皆さんに、心からの応援を送ることしか出来ないのが歯がゆいが、買いだめなどで迷惑をかけないようにしたり、募金や献血を行うことによって、少しでも協力できることを行いたい。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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