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計画停電2

計画停電について書くと、60Hzの地域から50Hzの地域にもっと送る方法はないのか、という質問を多くの方から頂いたので、調べて見ることにしました。

東京電力の発電量は夏に1500万kW不足すると報道されている。
全国の発電設備容量は確か約2億kWくらい、夏は雨が少ないから水力発電所の発電量は減るし、定期検査やトラブルで停止する発電所を考慮して、実働は1.5億kWと大雑把に仮定する。
その内、60Hzの地域は半分強として8000万kWとする。
1500万kWっているのは、その20%にもなり、60Hz地域の余裕を全て合計しても、全く足りないのではないだろうか。
それに、送電線も、とてもその容量のものは、あるはずがない。
新聞を読むと、50Hzと60Hzが統一されていれば計画停電はないような印象を受けるが、1500万kWというのは、それだけで解決できる容量ではない。

ただ少しでも多く融通できれば、それだけ計画停電の量は減ることになるので本題に戻って考えてみる。

60Hzの地域から50Hzの地域に電気を送る方法
1.60Hzの電気を50Hzに変換して送る。(周波数変換所)
  ・60Hz交流の電気を一旦直流にして、それを50Hzにして送る。
  ・すごく面倒なことをする訳だから当然費用は高い。周波数変換に伴うロスも大きい。
  ・現在、佐久間、新信濃、新清水に100万kWあり、新清水は20万kWの増設計画を前倒しすると報道されている。
  ・更に増設すれば、と言われるが、50Hzの発電所を増設した方が安いし早く出来る。

2.60Hzの区域にある発電機を50Hzで運転して、50Hzの電気を発電し、送る。(山倒し)
  ・もともと50Hz&60Hz両用に設計してある場合にのみ可能。
  ・発電機だけでなく、変圧器や保護装置など全てを両用にし、送電系統も整備する必要がある。
  ・60Hz専用設計より効率は落ちるし、価格は高くなる。
  ・実は、中部電力、北陸電力の東京電力区域にごく近い発電所の一部は両用としており、現在は50Hzでフル稼働して融通している。
  ・更に増強するよりも、1.と同じく、50Hzの発電所を増設した方が安いし早く出来る。

3.50Hzの区域の需要に60Hzの電気を送り60Hzのまま使ってもらう。(里倒し)
  ・白熱電球などの抵抗負荷だけだったら可能。
  ・最近の家庭用電気設備は50Hzでも60Hzでも使えるものが多いが、昔の設備は過熱したりする。
  ・モーターや発電機は1.2倍の速度で回る。それで良いか&安全性を確認する必要がある。
  ・変圧器の裕度が少なければ加熱し、火災が発生するリスクがある。
  ・保護装置や制御装置が誤動作したり動作しない可能性がある。
  ・以上により、全ての負荷を調べる必要があり、不可能に近い。

4.これを機会にすべてを60Hzにする。
  ・発電機、変圧器、制御装置だけでなく、需要設備もかなりの取替えが必要となり、非現実的。

以上のように、調べれば調べるほど、出来る事は既に実施され尽くしている事が理解出来た。
このブログには、少しでも希望につながる事を書きたいのだけれど、今回は残念な結果になった。

ただ、60Hz地域の工場の稼働率が低い所もある。
技術員だけ60Hz地区の工場に来て生産し、電力需要をシフトする方法はある。
別のメーカーでも建物を仕切って貸す事も出来るのではないだろうか。
50Hz地域の発電所復帰に応じて、また戻れば良い。
外国にシフトしたり、廃業したりすると、再び戻ることは考えにくい。
ぜひオールジャパンで、何とか支えて行きたいものだ。

なお、調べて分かったのが、新潟県の中で佐渡島が60Hz、静岡県は50Hzと60Hzが混在している。
県内で転勤するだけでも大変ですね。
世界の中の周波数の違いも、いろいろな歴史的な背景が読み取れて、感慨深いですね。

50Hz区域と60Hz区域

g" target="_blank">世界の電圧と周波数


参考
Wikipedia商用電源周波数

地域によって電気の周波数が50Hz/60Hzと違いますが同じ日本でどうしてですか

教えて周波数!電源の電圧。コンセントやローゼットから供給される電気の圧力です。
日本の電源電圧は、50Hzと60Hzと2種類に分かれており、お使いの地域にあった周波数の器具を 選ばないと事故につながったり、器具の寿命を短くします。
照明に限らず、家電一般にも関係が あります。
昨今はインバータが主流になり、50/60Hz共用のモノが多いのですが、周波数毎に商品が用意されているモノもあります。

知ってどうする? 50Hz 60Hz

50Hzと60Hzが生まれた理由は?

50Hzと60Hz 鉄道技術

BTB方式変電所、両用発電所

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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