消費者庁の発足

9月1日に消費者庁が発足し、消費者の視点からの行政が始まった。
とは言っても、8月30日に歴史的政権交代が決まった直後なため、民主党からは駆け込みの長官人事だと非難轟々のスタートであった。

平成18年1月に福田総理が施政方針演説で突然打ち出した構想だが、人気回復の起死回生策だったと思われないことも無い。しかしせっかくの構想も自民党の勢力回復にはまったく貢献しなかった。
新しい組織を作るためには、人も建物も予算も必要になるが、財政破綻している状況で本当に必要な組織なのだろうか。
今までの官庁組織は、業界ごとの縦割りであり、業界のほうを向いて仕事をしているので、消費者の立場に立った官庁が必要だ、と言われている。
確かに、情報通信産業は総務省、電力・ガスは経済産業省、建設業は国土交通省が所管するなど産業ごとに分かれてはいるが、各省庁は業界のために仕事をしている訳ではない。
業界の発展を図ることで国力を強くする政策を取ることは当然だが、それ以前に消費者や生活者を守った上での政策を立案していると思う。
非常に日本的な考え方かも知れないが、業界も、消費者も、生活者も全てのことを考えて政策を立案・実行してきたのではないだろうか。
それを、消費者庁を作ることによって、既存組織は業界側、消費者庁は消費者側と、わざわざ対立構造にさせているような気がする。

心配なのは、組織が出来たから組織のための仕事を増やすこと。
今までの既存官庁にも報告や許認可事項が残り、新しい消費者庁にも二重に報告し、相談しなければいけないとすれば、弊害でしかない。
ぜひ、本当に国民のためになる有効に機能する運営を行ってほしいものだ。

消費者庁の発足に伴って、会社としてコンプライアンスについて見直す良い機会でもある。
現状でも取組まれていることではあるが、情報収集や開示などの運営が消費者視点に立っているか、今一度見直し、現状どおりでよいとすればその徹底を、足りないところがあれば補完することによって、お客さまのためになる商品を提供していきたいものだ。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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