オリンパス再生への道

平成23年12月1日にオリンパスの取締役を辞任したマイケル・ウッドフォード氏の’オリンパス再生への道’
日本では、辞任した場合は会社に関わらなくなるのが普通かと思うが、彼は株主総会で現経営陣と戦うために辞任したと言う。 すごい!
「和をもって尊しとなす」農耕民族の日本文化と狩猟民族の違いを感じます。
しかし、もし自分がオリンパスの監査役だったら、どう行動するべきなのか、行動する覚悟はあるか・・・考えさせられます。

プレスリリースより
オリンパス:再生への道

 私は、平成23年10月14日にオリンパス株式会社のすべての役職を解任されて以来、同社の一取締役として職務に当たって参りましたが、本日、同社の取締役を辞任致しましたので、ここにご報告申し上げます。

 これまで半生を捧げてきたオリンパスを辞するとの決断は、私にとって苦渋の選択でありました。
 しかしながら、平成23年11月29日付の高山社長のメッセージ(「経営体制の刷新」と「将来ビジョンの提示」の検討体制の構築について)を目にするに及び、それが私に残された唯一の選択肢であるとの判断から、このたびの決断に至りました。

 11月25日に東京において開催されたオリンパスの取締役会に出席して以来、私は、オリンパスの再生に向けて如何なる形で経営陣の刷新が行われるかという点について、非常に強い懸念を有していました。
 それでも、信頼に足る再生策が打ち出されることに一縷の望みも抱いていました。しかし、11月29日付の上記高山社長のメッセージに照らすと、高山社長及び現経営陣が、引き続きオリンパスの経営陣刷新についても主導的役割を担い、その結果、かかる現経営陣がオリンパスの新経営陣を指名し、又はその指名に少なくとも何らかの影響力を行使するであろうことが容易に想像されるところです。

 高山社長及び現経営陣がいくらオリンパスの改革及び再生を約束しても、かかる約束は、極めて信頼性に乏しいものであり、オリンパス及びその将来にさらなる害を及ぼすものに過ぎません。
 過去の過ちに関与した現経営陣の面々が、オリンパスの新たな経営陣の選定に関わるなどということは、極めて不適切であると言わざるを得ません。
 そのような類の、会社にとって重要な判断というものは、株主の手によって下されるべき性質のものですし、現経営陣から完全に独立した新たな経営陣が一刻も早く選任されるべきです。

 今後、私は、オリンパスの新たな経営陣を構成する取締役の候補者を提案すべく、本件に関心を有するあらゆるステークホルダーと連携していきます。そして、かかる提案につき株主に判断の機会を提供するために、現経営陣に対し、直ちに臨時株主総会を招集することをここに正式に求めます。このような危機的状況において、会社の舵取りを誰に任せるべきかについては、何よりも株主に判断の機会が与えられるべきだと考えます。

 ここで一つ明確に申し上げておきたい点があります。私は、オリンパスを去るために辞任をするわけではありません。
 オリンパスという会社、その製品、従業員、そしてその将来に対する私の情熱は、全く揺らいでいません。
 オリンパス自体は素晴らしい会社であり、たまたま一部の経営陣の手によって誤った道に陥ってしまったに過ぎません。最高レベルのコーポレートガバナンスを実践すれば、オリンパスは、再び競業他社がうらやむような世界水準の企業として復活する力を十分に兼ね備えています。それを実現するためにオリンパスに復帰し、そこでリーダーシップを発揮することを、私は切に望んでいます。
 しかし、株主による判断の機会が持たれることがない中で、私にできることは、オリンパスが再生の道を確実に歩むことができるよう、過去の過ちに関与していない新たな経営陣への早期刷新を促すことであり、そのためには、私自身の辞任が必要不可欠と判断致しました。

 私の辞任が、現経営陣の方々にとって、自らの過去の過ちを真摯に反省し、オリンパスの危機的現状を招いた自らの責任を自覚するきっかけとなればと願っています。そして、それらの方々が、臨時株主総会後に身を引くという、オリンパスのために最適の選択をされることを願っています。

 今回の私の行動が、私にとってかけがえのない存在であるオリンパスの明るい未来を実現するためにベストな選択肢であると確信しています。オリンパスのためであれば、私はいかなる犠牲も厭わない覚悟です。
                         マイケル・ウッドフォード

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和をもって尊しとなす

新米監査役様
いつも読ませて頂いており、勇気を頂戴しております。

さて、聖徳太子の「和をもって尊しとなす」は「和をもって尊しとし、・・・・上和らぎ、下睦びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」と続きます。仏教を基本とした和の心を持って上下へだて無く議論を十分に行い重要な事を決めることを重視しておられます。つまり民主的会議の精神をすすめているのです。トップによる独裁や、監査役が不正を見ても黙っている事とは対極にあります。日本の取締役会、監査役会は「和をもって尊しとなす」精神からも全く外れている訳です。猛省を促したいです。

今後とも火の出る様な文章をお願いします。木枯らし紋次郎でした。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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