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それでも企業不祥事が起こる理由 國廣正著

「それでも企業不祥事が起こる理由」國廣正弁護士著を読みました。
現在多くの企業で行われているコンプライアンス活動の問題点を指摘し、真に効果のある活動を提案されており、身に染みて納得する内容だ。

コンプライアンスとは
・コンプライアンスは単なる法令遵守ではない。
・危機的状況の企業は弁護士の法律意見にしがみつくな。
・大切な事は「企業はどう行動すべきか」という社会的要請に従った行動
・企業に対する社会的要請は時代とともに変化する。

形式的法令遵守によるリスクトレードオフ
・多くの企業では重箱の隅をつつく「形式的法令遵守の強制」が、コンプライアンスの名のもとに横行している。
・「アリバイ作り」 コンプライアンスのためと称する書類作成が膨大になった結果、残業が増大した。
・後ろ向きの形式主義的対応が現場を疲弊させ、役職員の士気・プライドを低下させている。
・このような状況が倫理観やプロ意識を劣化させ、新しい形の不祥事を発生させる土壌になる。

ハインリッヒの法則
・どの企業にも規模の大小はともかく、必ず事故や不正は存在する。
・「あってはならない」という呪縛は、大きな事故の前兆である小さな事故を隠すようになる。
・リスク管理を考えるときは、リスクの存在を認めた上で、それを出来るだけ減少させる。
・それにもかかわらず存在し続けるリスクを制御する事が、リスク管理。
・ハインリッヒの法則 一件の重大事故の背後にかすり傷程度の事故が29件、ヒアリハットが300件存在する。ボヤで騒げ!

対策など
・「不正行為は絶対に許さない」「不正は必ず発覚する」「不正行為は会社にとっても本人にとっても致命的な結果を招く」というメッセージを明確にする。
・危険を完全に排除して子どもを無菌状態で育てるのは、未来の大事故を準備しているようなもの。

確かに、内部統制の強化によって、管理者がきちんと確認したと言う証拠を残す事が求められ、管理者は形式的な処理に忙殺される。
その結果、管理者は職場で対話したり、部下を教育したりする時間が取れず、別の重大な事故を招きかねない。
内部統制とは、会計士にお墨付きを貰って東証に報告するためにやっているものでは決してない。
今一度、コンプライアンスの在り方について考えさせられる好著でした。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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