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固定価格買取制度(歴史に学ぶ大切さ)

2012年7月より再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって、太陽光発電は1kWhあたり42円で電力会社が買い取り、その費用を全需要家が使用電力量に応じて1kWhあたり22銭を負担することになりました。

家庭が払う電気料金は、1kWhあたり20円程度ですし、不安定な太陽光発電が大量に入ってきたときには火力発電などでバックアップしなければいけないことを考えると、42円と言うのは大変な大盤振る舞いですが、その目的は次のとおりです。
①地球温暖化への対策(石油や石炭の消費量を抑えることにより二酸化炭素発生量を抑制する)
②エネルギー源の確保(無限エネルギーである太陽エネルギーを活用)
③環境汚染への対処(排気ガス、排水、廃棄物の抑制)

この制度を受けて、ソフトバンクやオリックスなどが大規模な太陽光発電設備をあちこちに建設しています。
しかし、日本のエネルギー使用量は石油に換算して1年間に5億トンと世界4位の莫大な量ですが、世界に占める比率は5%にも満たず、日本だけが努力しても効果はほとんど期待できません。
かつては太陽光発電技術において日本メーカーが世界をリードしていましたので、再生可能エネルギー設備の建設や運用で、日本の雇用が拡大するとの期待もありました。
シャープは1976年に世界で始めて電卓に太陽電池を搭載し、三洋電機は安価に大量生産できるアモルファスシリコン太陽電池を開発し、一時期は太陽電池設置面積世界一を達成していました。
しかし、その三洋電機はパナソニックに吸収され、シャープは破綻の危機に際しており、現在世界で台頭しているのは、サンテックやJa Solarなどの中国メーカーです。

需要家の負担も馬鹿になりません。現在は1kWhあたり22銭なので1家庭あたり100円にも満たない金額ですが、太陽光発電などが増えるに従って負担額は増大していきます。
地球規模での効果が見込めないのに、家庭の負担を増し、工場などのコスト競争力を低下させるのは正しい政策なのでしょうか。

この制度はドイツやスペインなどの先進的な取組みを参考にされたようです。
しかし、ドイツの太陽電池メーカーであるQセルズは、コスト競争力において中国の太陽電池メーカーに負けて倒産しました。国民負担も一昨年で毎月1200円と高額でしたが、今年はさらに高くなっているかと思います。
スペインでも風力発電メーカーによる雇用の拡大が期待されていましたが、雇用も経済も縮小し、ユーロ圏全体に危機をばら撒いています。

日本はこれらの先進事例の現状を正しく学んで行動しているのでしょうか。
ドイツやスペインで破綻した制度ですが、さらに日本の買い取り価格は、ドイツの倍以上です。
それも期待した効果を上げず、家庭や工場が負担した負担金が中国メーカーに流れるだけではないか、と心配になります。
ぜひ為政者には歴史に学んで、将来に資する政策を展開してほしいものです。

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No title

こんにちは
いきなりコメント失礼いたします。@@
まさにその通りと思います^^

日本の底力~新技術で資源の少ない日本で作れるクリーンエネルギーの誕生に期待です。
ということで、こんな記事見つけました^^(私の記事ではありませんが…)
ご参考までに♪

新開発3連発!(レアメタル使わないリチウム電池!太陽電池コスト半減!半導体電池長持ち!)
http://pucciland.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/3-7a07.html

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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