異文化・異制度対応と「おもてなし」

三菱重工は大型客船事業の赤字によって1800億円もの巨額特損を計上しました。
三度の火災が発生、設計変更などなどの理由は多々あるようだが、日経オンラインでは数千人もの外国人対応の失敗を指摘しています。

「夏に半袖半ズボンで働く、禁煙の場所でタバコを吸う、散らかしたゴミを片付けないなどがいたるところで目に付いた。しかし、喫煙所のルールが徹底されたのは今年初めのボヤ騒ぎの後。休憩やゴミの扱いに至っては、引き渡しまで直らなかった。」とあります。
かつてメーカーの人と話した時に、機器の据え付けを指導にカナダに行ったときに、時間があったので片付けや掃除をしたら大きな問題になった。掃除をする立場の人の職を奪うというのです。
日本人は皆で協力して仕事をこなすが、外国では分担して作業を行い、他人の仕事には口も手も出さない。といった文化や制度の違いを理解したうえで外国人対応をする必要があります。

日経オンラインでは次の意見も出ています。日本人の対応も変えていかなければいけない、という事なのでしょう。
・ポルトガル人技能者;日本人は意思決定に時間がかかりすぎだ」と憤る。現場で判断を仰いでも、すぐに答えが返ってこないため、作業を進められないことが何度もあった。
・クロアチア人技能者;日本人は英語を話す人が少ないから、通訳を介さないといけない。手間がかかってしょうがない
・インドネシア技能実習生;遅刻に厳しく、残業も多いのでとても疲れる

日本では、外国人は日本のおもてなしにあこがれており、日本に来たら日本の文化・制度に従って楽しんでほしい、と思っています。
しかし、デービド・アトキンソンの「新・観光立国論」によると、東京五輪招致の滝川クリステルの「お・も・て・な・し」にとても違和感を感じた、と書いてあります。
彼女は「お・も・て・な・し」と一文字ずつ区切って強調したうえで合掌しましたが、あのような話し方は欧米人にとって見下した態度と取られる、というのです。
また、日本のおもてなしは、平均的日本人に対しての対応であって、多様性に富んだ文化やリクエストに対して、対応されていないと指摘しています。
例えば、世界で高級ホテルと言えば、1泊400万円~900万円と言う価格帯の所を言う。と書いてありますが、とすれば舛添さんの泊まったホテルの価格など、大したことはありませんね。(私にとっては超々高級レベルではありますが)

今後日本は人口減少に伴って外国人技能者を多く使っていかなかければならないとすれば、日本ガラパゴスの文化や制度を押し付けるのではなく、異文化や異制度に対応した多様性に富んだ取り組みが欠かせないのでしょう。

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多様な社会と追う教育

「教育は今の自社にとって不可欠ですか?」
これは、あるセミナーの主催者から来た問いかけです。
私は「教育は企業の存立を左右する」との立場から、以下の回答を行いました。本意見へのご意見、示唆、ご感想など、お聞かせいただきたく、投稿いたしました。なお、都市部の外食店舗は「世代と人種のるつぼ」となってきました。

ご参考となればと思い、メールを差し上げます。
私たち外食企業では現場のキャスト、社員さんの教育についてこれまでのやり方では、過去と同じ成果を上げられないことがわかってきました。

外食の雄、マクドナルドは、かつて「マックバカ」という人々を輩出しました。その同世代のマック出身の方は「今の現場は彼らのやり方では店舗運営できなくなっている」といいます。当時の「コーチング」をはじめ、多くの理論を実践で示した「マックバカ」の時代は去り、人々は新しい社会の風を求めています。
それはまるで「教育」へ「社会の変化にしっかりついて来い」と挑戦しているかのようです。

ファミレス、ファストフードをはじめ、戦後、欧米から導入されたフードビジネス、チェーンストア理論とこれまでの実践は、ここにきて「導入を忘れたもの」「置き去りにしてしまったもの」の存在を感じさせます。
戦後の復興、高度成長の時代から、バブル経済を経て、日本人は長いデフレの時期にその「忘れ物」を探し始めました。

8年ほど前、ドラッカーの「もしドラ」にみる考え方が流行しました。それが今はアドラーの「嫌われる勇気」です。心理学が「経済書」のベストセラーを長い間続けました。なぜ、いま心理学なのか。ドラッカーの経営理論では解決しなかったのか。
社会が探していたものへの、ヒントがアドラーにあったからだと思います。人々はそのヒントから新たな社会や空気を作ろうとしています。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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