北陸監査実務部会 月刊監査役熟読グループ(H21.11)

今日(H21.11.27)は北陸地区懇談会の流れを受けて金沢都ホテルで開催
今回も充実した懇談が行われました。

「完全子会社等における不正行為に対する調査の進め方」P4
各社の往査の状況について紹介して頂いた。
・子会社、工場の総務部門を中心に5ヶ所のうち2ヶ所を訪問している。
・連結10社について業務監査に合わせて行く。関係会社規定、資金規定などで手形発行権限や印章の使用について決めているので、そのチェックだけで十分機能する。イレギュラーな処理も決めており、基本的には親会社に権限を集めている。
・工場は中間、期末に行く。5ヶ所の営業所は年に一度行く。外国の工場や販売拠点は、ISOの監査に合わせて一度は訪問する計画だが、基本的に社長が来日したときにヒアリングする。テーマごとに各部より10名程度監査員を任命し、補助監査員から教育した上で、各所の監査を行わせている。
監査部は1年数ヶ月で一巡し、結果を毎月連絡会でヒアリングしている。監査役往査は一人で半日程度、原則支店長と話してくる。内部監査のチェック&補完が大切。
・往査のやり方としては、まず手提げ金庫を持ってこさせ、帳簿、現物を見ている。
・往査対象は関係会社も含め100ヶ所近くになる。内部監査部門とバッティングしないように2年に一度行くようにしている。内部監査部門との情報交換は半年に一度だが、頻度を上げたいと考えている。

「公認会計士方の要点解説」P20
日本監査役協会の「会計監査人の相当性判断」についての講演会の話しから始まった。
・出席者が800人と大変大勢。それに比べて北陸の講演会は講師とフレンドリーでよい。
・会計監査人費用は単価×時間×値引き率で決まるが、単価が一律の法人と、2段階の法人がある。
・ヒアリングにはチーフしか出て来ない。若い人は育つのか。
・若い人はパソコンに入力する作業がメインであり、丁々発止の経験がない。将来心配。

「コンプライアンス体制構築へのインセンティブ」P32
コンプライアンス委員会の状況について紹介した。
・ふた月に一度、内部統制委員会を交互に開催している。内部統制委員会は法務部門からの情報提供が主議題
・社員が入院したときにコンプライアンスカードが配られ、退院してからも周知されず、偶然にその社員が調べられてから毎月開催している。調べたらカードを持っていない社員が300名もいた。

「新任監査役のための「早分かり」会計講座(中級編)」P42
・今回も内容が分かりやすいのに加えて、図を入れたり、ゴシックで強調したり、大変読みやすい。
・先生にIFRSについて執筆を希望するメールを出したところ、金融庁などの動きについて回答頂くとともに、上級編について編集長と調整中である回答を頂いた。

「中国会社法の株主代表訴訟制度」P54
部会の前の講演会とも相まって、現実的な対応について話し合った。
・敗訴の可能性が高いときは、監査役が先手を打って提訴すべきと思う。
・弁護士は顧問弁護士と事務所が同じでも人が違えばよいか。
・出来れば違う事務所が望ましいのではないか。
・株主は、当然弁護士も入って提訴請求をして来るだろうから、当方も弁護士は必須。
・弁護士同士で、相手があの人だったらやり易いとかやり難いといった相性があるようだ。
・不提訴理由書は見れるのか。
・雛形があるようだ。
・四国銀行が訴えられ、60日間大変だったと聞いた。

「判例解説 会社資金による仮装払込と電磁的公正証書原本不実記載罪」P78
・めったにない事象と思うが、資本金を増やして得する場合があるのだな。
・銀行の場合は自己資本比率が問われるので、貸出しを縮小するか、増資するかの選択になる。この事件は小説にもなった事例だ。松本清張「彩り河」、清水一行「頭取室」

「書評 戦後世界経済史 自由と平等の視点から」P91
・とても面白かった。新書ではもったいない内容だ。世界を欧米だけでなく、中南米やアフリカに至るまで俯瞰されており新鮮
・インデックスを人名、書名、・・・で数ページに渡って付けられており、読者の参考になる。

「Close Up 「国のカタチ」は変るだろうか」P99
民主党のことが書いてあるが、今まで政治的な事が書かれていなかったので、珍しい。
・公開会社法についても説明して欲しいものだ。

「月刊監査役臨時増刊号 企業不祥事の防止と監査役」
・コピーして役員に配布した。皆、苦笑いしていた。
・グループ監査役連絡会に取りまとめた方に来て頂き、講演したもらう予定。
・ほとんどの各社はアンケートに回答した。
・インターネットで回答できる環境にないので、ペーパーでの回答も出来るように、改善頂きたい。

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード