不正経理処理防止の方向性 月刊監査役12月号

月刊監査役12月号 「粉飾決算」の基本を学ぶ 第26回 末松義章 千葉商科大学大学院 客員教授

不正な経理処理である利益操作が多発する現状から見て罰則を強化することが重要である。と先生は述べ、監査役の地位を高めることを提案されている。

第一案は、監査役は従業員、株主、銀行などから監査役会が選任し、株主総会で承認。総会の議長は監査役が行う。といった大胆な変更案である。
これについては、企業経営からハンドルもアクセルもなくなり、ブレーキのみになってしまい、発展性も面白みもなくなってしまうと思う。

第二案は、監査役は証券取引所や日本監査役協会などの外部機関が選任し、常勤とする案である。
監査役の仕事は、表面に現れた数字だけを追っていると、不正が行われた結果しか分からない。大切なのは不正が行われないように、社内の倫理観を高めて未然防止することである。そのためには現在日本の監査役が社員経験者であり、社内ネットワークに精通しいろいろな情報を入手しやすい状況は良い事だと思う。しかし、社員出身の監査役が本当に倫理観を高めて、機能する行動をとっているのか。

第三案は、「公認監査士制度」を導入し、上場企業の常勤監査役は全てこの資格を取らなければいけない。また、報酬も責任も社長と同格とする提案である。
この提案は、日本の企業文化に合致した上で、監査役の資質を高める素晴らしい提案だと思う。
監査役は高い倫理観と専門技術を備える必要があるが、実際は企業の文化から抜け出せず、勉強も独学を強いられる。
資格制度と地位の明確化による意識付けにまず取組んだ上で、それでも駄目ならば制度改革を議論すべきと思われる。
資格制度作りと法制化に向けての日本監査役協会の体制作りが望まれる。

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Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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