がんばれ富士通

事業仕分けで振るい落とされた世界一を目指すスーパーコンピューターが敗者復活戦で何とか生き残った。
資源のない日本が生き残るためには技術開発しかないと思うので、賢明な結果だと思う。
しかし、そのハードを担う富士通の屋台骨が揺らいでいる。

話は7年前に遡る。
平成15年 1220億の赤字、無配転落、関澤会長と杉田副社長、高谷副社長は退任
     秋草社長は会長に、黒川執行役常務が社長に
     黒川社長は取締役ではなかったがいきなりの昇格。何度かお会いした事があるが、非常に腰の低い人だが、示される方向性ははっきりとしており、東証でのトラブル対応でも責任範囲を契約内容に限定しさらに次の契約を継続されるなど、素晴らしい方だった。
平成20年 黒川社長辞任、秋草会長は取締役相談役に、間塚副社長が会長に、野副執行役常務が社長に就任
平成21年 野副社長病気療養のため辞任(相談役に)、間塚会長が社長兼任
平成22年 野副相談役が社長辞任の取り消しと外部調査委員会による検証の要求
     富士通は野副相談役を解任、昨年の社長辞任理由を「好ましくない風評のある企業との関り」に変更

背景には野副氏の大胆なリストラがグループに大きな軋轢になっていたことが言われている。
赤字続きだったハードディスク事業を東芝に売却、半導体事業は台湾のTSMCと提携など、ばっさばっさと改革を推し進めたようだ。さらに、ニフティーを売却しようとした所で、今回の解任になったそうな。野副氏はアメリカ経験が長く、アメリカ的な合理的な改革を推し進めたが、社内の合意形成に問題があったのかもしれない。

監査役として問題視すべきは取締役会の手続きと、開示の内容とタイミングだ。
・野副氏が関っていたとされる好ましくない企業の調査は妥当か
・解任手続きが妥当だったか。
・病気療養のためという開示内容の不適切さ
・内部統制システムに重大な欠陥がないか
などなどを明らかにする必要があると思われる。
しかし、時間をかけている余裕はない。富士通が今取組むべきは、野副氏対応ではなく、社会からの信頼回復である。
透明性を確保した外部委員会を設置し、問題点を明らかにするとともに迅速に対策を打ち、一刻も早く世界一に向かって頑張っていただきたいものだ。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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