非常時に強い取締役会

日経ビジネス3月15日号に「非常時に強い取締役会」をグローバル・シナジー・アソシエイツ代表のTW.カン氏か投稿しておられる。元インテルに勤め、NECエレクトロニクスの社外取締役として活躍した人らしい。

彼は日本の企業を評して次の問題点を指摘している。
・優秀な人材が揃っていて技術や製造ノウハウは卓越している反面、事業や経営管理能力は必ずしも高くない。
・勝つためには技術と経営の両方の能力を併せ持つ「複合人材」と「どうしても勝ちたい」という強い信念が必須。
・「規格×国別市場」の組み合わせの戦略を練ってサムソンは主流になったが、日本は独自技術の優位性を主張
・海外では社外取締役が交渉など協力するのが普通だが、日本では違和感を抱かれる。
・日本では取締役と執行役の間で目標と戦略の共有が十分なされていない。
・日本では社外取締役の役割として法令順守と透明性が言われるが、それは「守りの責務」
・主力製品、主力市場セグメントを主力地域別に目標数字を設定し取締役と執行役の間で合意されていない。
・定期的に達成率と他社比シェアを取締役会がフォローし、このプロセスから派生する戦略課題の優先づけやその期限、社内外のリソースの利用などの戦略について合意されていない。
・執行役が取締役を兼務しており、部門長、全社的立場の執行役、株主代表の取締役を使い分けることが困難
・以上により取締役会では戦略的な案件はなかなか議論にならない

社長は平時は調整型でも何とか務まるが、非常時にはトップダウン型リーダーシップが必要。しかし、委員会の置かない会社では「非常時に調整型の社長」というミスマッチになりかねず、勝つどころか生存すら危うくなる。よって次を提案している。
・委員会設置会社にする。
・経営の経験のある独立社外取締役を少なくとも二人入れる。
・取締役と執行役を兼務している役員は株主利益や前者利益を考慮しつつ、その二つを使い分けることを徹底する。


問題点はご指摘のとおり。だから、日本はサムソン韓国に負けているのだろう。
日本を強くするとともに、ガバナンスを強化するために、委員会組織なのか???
委員会組織にすればサムソンに勝てるわけでは決してないと思うが、今のままで良いとも思わない。
はてさて日本企業が負けているのは企業制度の違いなのか、そうではないだろう。教育、政治、・・・社会システム全体を考えていかなければいけないのではないだろうか。

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新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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