人生の約束

映画「人生の約束」を見た。
人生の約束
富山県射水市の祭りの話で、山車の動きがとても迫力がある。
山車を引く事を”つなぐ”と地元では言うらしい。
先祖と、家族と、仲間と、他の町と、海と、土とつながるのが、山車なのだ。
しかし、人口減で、町内会は寂れ、維持する費用がなくなり、引手もいなくなり、350年続いた山車を、新興の町に譲る事態となる。
そこに登場するのが、M&Aで企業拡大を行う新興IT企業の社長。
彼の会社が、あたかも東芝と同じ状況で、社長が厳しいことを言って、部下は意見が言えない状況で、赤字を社長から隠すために粉飾決算を行ってしまう。
そんな社長が、祭りを通じて人間性を取り戻す。

企業ガバナンスのために映画を見ると寂しいが、映画を楽しんだ中で、少し内部統制についても印象に持っていただくと良い映画だ。
何故か法務省も再発防止にこの映画とタイアップしている。

歴史認識

ユネスコの世界記憶遺産に「南京大虐殺の文書」が登録されたことによって、登録手続きが問題視され、従軍慰安婦問題も日韓間の最大の問題となって、経済活動や文化交流にまで悪影響を及ぼしている。
事実に基づいて正しい歴史認識を持つべきだが、果たして残された記録はすべて事実なのだろうか。
最近、関ケ原の合戦時に石田三成が居城にしていた大垣城を訪れたが、三成に関する展示は全くなく、徳川の世になってから入城した戸田氏だけが紹介されていた。歴史とは、勝者が人民を統治しやすくするために自分を美化し敗者は悪者として記録したものと聞くので、負けた石田三成に由来するものはすべて消し去られたのかも知れない。
それぞれの歴史は自国に都合の良いように記録されたとすれば、お互いの認識が違って当然であり、歴史認識の違いを力で合わせようとすると、ユネスコが目的とする世界平和の実現とは逆の、対立を招く結果になりかねない。
だから、お互いの歴史認識の違いはあるものだ、ということを認識することから、歴史認識を始めるべきだ。
しかし、互いの国の展示館などで、自国の歴史認識を紹介されても、そんなものだと割り切ればよいが、ユネスコがお墨付きを与えるとなると全く別になる。
ユネスコの世界記憶遺産は、歴史的に価値があると認めたものを保存するのが目的で、その内容が正しいと判断した訳ではない。例えば、世界最古のコーランも登録されているが、残すべき価値を認めたわけで、コーランに書かれた内容を正しいとしたものでは決してない。
だが、しかしである。ユネスコが残すべき価値を認めたという事は、宣伝効果は絶大に大きく、その展示館を訪れた人にその内容も真実だと思わせてしまうだろう。
日本からユネスコへの分担金を止める(アメリカはパレスチナがユネスコに加盟したことに反発して支払いを凍結している。)、という大人げない対応案もでていたが、日本の歴史認識をきちんと主張するためにも、人的な影響度をさらに強くしていくべきである。
なお、資金的な影響度としては、日本が最大の負担をしているが、資金と同等に人も出さなければ影響度を確保できるものではない。

改めて、ユネスコ憲章に学んで、平和を確立するために、歴史認識を整理していって頂きたい。
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
相互の風習と生活を知らない事は、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信を起こした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。・・・・・・」

個の力とチーム力

ブラジルワールドカップがドイツの優勝で終わった。
MVPが優勝チームからではなく、負けたアルゼンチンから出たと言う事は、ドイツチームにピカ一と言う選手がいなかったけれどもチーム力で勝ったということなのだろうか。
(もっともなぜメッシなのかという疑問というか疑念が残る。得点から言えばコロンビアのロドリゲス選手、ドイツのミューラー選手の方が上回っており、決勝でのメッシの外したシュートが印象に強いのに・・・)
しかし、今回観戦していて、圧倒的な個の力を感じたのは私だけではないだろう。

日本VSコートジボアール
前半16分、左サイドの長友選手のスローインを香川選手が長友選手に戻し、長友選手から本田選手にパスが通った。
本田選手はこれを受けると、左足で豪快な一撃を相手ゴールに突き刺した。
本田復活!!! 日本の快進撃が開始された! とそう思った。
しかし・・・、
後半62分にFWディディエ・ドログバ選手がベンチから投入されると、会場の雰囲気が一変した。
テレビで見ていても今までと違った緊張感が伝わってくる。
後半64分、右サイドのオーリエ選手のクロスを、ゴール前に走り込んだボニ選手がヘッドで合わされて同点。
さらにその2分後、再びオーリエ選手からジェルビーニョ選手に速いクロスボールをパスされ、近い距離からヘッドで決められた。
何なんだ、この選手の動きは。前半とまるで違う。

2005年10月、06年ドイツ大会の本大会進出を決めた試合の後、マイクを手にしたドログバは、更衣室でチーム全員と一緒に、生中継のテレビカメラに向かってひざまずき、内戦をやめるよう訴えた。
カメラに向かってドログバは、
「コートジボワール市民の皆さん、北部出身の、南部の、中部の、そして西部出身の皆さん、私たちはこうやってひざまずき皆さんに懇願します。許し合ってください。コートジボワールほどの偉大な国がいつまでも混乱し続けるわけにはいきません。武器を置いて、選挙を実施してください。そうすれば全てが良くなります」
と訴え、これが大きなきっかけとなって、1週間以内に戦闘が止まったそうだ。

さらに2007年6月、アフリカ選手権予選の対マダガスカル戦は当初、南部アビジャンで予定されていたが、ドログバ自らが大統領に直訴し、北部にある反政府軍の拠点ブアケでの開催に変更。南部出身者でしめられていた政府首脳も、敵対する北部の街を訪れ、出身地に関係なく「コートジボワール」を応援し、そしてドログバたちはマダガスカルを5-0で下した。

試合では、ドログバを警戒して数人がガードを固める。
しかしドログバは日本のガードを蹴散らし、まるで前に誰もいないかのごとく、わが道を進む。
そして、前半はばらばらだった仲間がドログバの動きに呼応して、キビキビと一体となって動き、結果を出す。
素晴らしい個の力とチーム力。

一方で、ブラジルネイマール選手
ボールを持ったらドリブルのスピードも速く、右に蹴ったように見せて逆を突いたり、数人の足の間を抜いたり、キーパーの頭上をホワーンと抜いたり、巧みな足技は神技とも言える。
今回のブラジルチームは非常に若いが、ネイマール選手の技術力でぐいぐいと引っ張り、決勝リーグに進んだ。
コロンビア戦もネイマール選手のコーナーキックから先取点を奪う。
しかし、終了間際にネイマール選手はスニガ選手の膝蹴りを背中に受け、全治4週間の怪我を受ける。
ブラジルは準決勝進出を決めたが、ネイマール選手のいないブラジルは、動きがばらばらで、決定力も欠け、ドイツになんと1-7で完敗してしまう。
個の力の偉大さを、逆の角度から見る結果となった。

勝つためには、チームの力を高め、連携した動きをスピード感を持って正確に行う必要がある。
しかし、それだけでは世界のレベルを突破できない。
突出した個の力、スーパースターがスーパープレイを見せて、チームがそれに奮い立って150%の力を発揮する。
何が日本に欠けているのか。
ドログバの威厳に満ちた顔力、強い意思を表す眼力、目標を瞬時に定める決断力、やり通す集中力と圧倒的な体力。
全てを日本は鍛え直す必要があるのではないだろうか。

クレジットカードの不正利用

恥ずかしながら、クレジットカードを不正利用されてしまいました。

朝メールを開くと、次のメールが10件入っていました。

この度は○○をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
・商品名 ○○(ゲーム)
・ポイント利用(一部) -○○(円)
・ご請求額 ○○円
・お支払方法 クレジットカード決済一括払い

夜中の2時に引き落としされたようです。
インターネット上のショッピングモールには、クレジットカードを複数登録していますので、確認すると
、全社で不正利用されていました。
どうやらショッピングモールからデータが流出しているようです。
カード会社に連絡して、引き落としを止めて頂きましたが、気が付かなかったら、銀行の残高がなくなるまで不正利用されていたかも知れません。

インターネットは本当に便利です。
店に行かなくても、夜中でも買い物が出来、宅配便で届けられます。
しかし、そこに悪意が働くと、不正を働くチャンスが無限大にあります。
便利なものには、必ず落とし穴がある。

カードは全て停止させ、再発行する事になりましたが、今後はその情報を登録する事を避けるとともに、出来るだけ使わないように心したいと思います。

小さなおうち

山田洋次監督(82)の「小さなおうち」を見ました。
小さなおうち
丘を上ったところにある赤い屋根の小さな家で、繰り広げられるラブロマンス。
とはいっても、奥様の不倫を旦那は全く気がつかないまま、若い男は赤紙に招集されて、不倫劇は終わる。
山田洋次監督だから、昭和初期の家庭におけるほのぼのとした物語を期待して行ったのだが、ちょっとびっくり!
松たかこ演じる大正モダニズムの素敵な奥様、女中の若き頃は黒木華がういういしく演じ、晩年は倍賞千恵子が過去を思い出しながら孫に伝える役を演じる。
しゃれた洋館に、渋い車、着物の奥さんが階段を上がって行くところを見つめる下宿屋の親父、とレトロな風景が繰り広げられ、その映像が山田洋次がかもし出す美的感覚なのだろう。
お手伝い
女中は小さな秘密を胸にしまったまま亡くなり、遺品の中から、それが出てくる。
小さな秘密を抱えて、どうって事のない問題にこだわり、おばあちゃんは随分長い間悩み続けたんだな。
でも、それが大切なことなんでしょうね。

監査役の仕事に置き換えると無粋になりますが、
会社の小さな秘密を知ってしまったら、同じように悩みます。
抱え込んだまま墓場まで持って行くか、それとも是正を求めて立ち上がるか、しかし破綻することも覚悟しなければいけない。
どちらにせよ辛い選択です。

第64回ベルリン映画祭コンペティション部門で黒木華(23)が女優賞「銀熊賞」を獲得されました。
おめでとうございます。

プロフィール

新米監査役

Author:新米監査役
常勤監査役を7年間勤めさせて頂きましたが、平成28年6月の株主総会で退任しました。
監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
ご指導の程どうぞよろしくお願いします。

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監査役として悩み検討したことを「監査役の覚悟」を7人の共著で出版させて頂き、感謝しております。
なお、現在は某社の非常勤社外取締役と某校の非常勤監事を務めており、経営のあり方について考える立場にある事、「監査役の覚悟」で「新米監査役のつぶやき」管理人と自己紹介している事から、このブログを継続させて頂きます。
ブレーキはより速く走るためにある、とシュンペーターが言ったように、企業の永続的発展のために、監査・監督について、今後も考えていきたいと思います。
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